2月定例県議会傍聴 支援者の皆様と
○39番(今井正子君)男性諸君にとっては大変お疲れのところと思いますけれども、女性にとっては大変大事な問題なので、副知事の選任について知事に質問させていただきます。
ただいま髙島議員の御質問にもございましたけれども、多くの県民は、副知事に女性をとの公約に期待しました。2名の副知事のうち1名は女性ということで、それはどのような思いでしたかということを今言っていただきましたけれども、その説明だけで県民の皆様の多くが理解してくれるのだろうかということを感じました。
まず、当選当時、選挙公約だけではないと思いますが、先ほどは女性の活躍がまだまだ足りない、視点が足りないということで女性にしたということでした。消費者庁から起用されましたが、長く婦人会本部にもおられました加藤さん、しかし、1期で継続もなく、そして、かつて環境部におられた現在の中島副知事が起用されました。女性副知事をどのような思いで立てたのか、そして、それがお二人で完璧に完成したので今度は男性になったということではないと思いますが、まず1点、どのようなおつもりでお立てになったのか。
そして、それをきっかけに女性の活躍を期待した県民の思いをどのように捉えているのか。今回女性が入っていないのはなぜかということは先ほどの髙島議員と同じであります。
そして、次に、今まで副知事は4人おられましたが、何を期待してどのような役割を持ってもらったのか。そして、それぞれの方に対する評価はどうだったのか。改めて副知事の役割を知事に問いたいと思います。
まず、副知事が加藤さんのときに、御出身の群馬県で知事公約として実行された子供の医療費窓口無料化について早速問うてみました。お住まいになっている千葉県でも当然されておりましたけれども、どうしてこの県はだめなんだろうかと、同じ女性、子供の母親である方に聞いてみましたが、知事の先例答弁もあり、別の回答はできないとのことでした。知事、副知事2名になれば、1本の矢が折れても、3本の矢となり、県民のための強い県政づくりができるのかと期待していましたが、知事のもとで二人の役割分担にした副知事という位置づけなのでしょうか。この役割についても再度知事に伺いたいと思います。
それから、これまで、女性は国から、男性は県職からと続いてきましたが、このお考えで選任されてきたのでしょうか。今回も含めて、副知事の選任に当たっては公務員以外の分野からの選任は検討されたのでしょうか。されたとしたら、どのような分野でされたのでしょうか。
以上6点、よろしくお願いします。
〔知事阿部守一君登壇〕
○知事(阿部守一君)幾つか御質問いただきました。一番最初の思いという御質問でございます。
私もいろいろなところで自治体に勤務しておりますが、例えば横浜市では副市長で仕事をしましたが、私の同僚は女性の副市長がいらっしゃいました。また、神奈川県庁で仕事をしたときは、私の所管副知事は女性でありました。長野県は、これまで女性副知事はいないということもあり、男性が副知事にいるのが当たり前という環境が長く続いたのではないかというふうに思っています。
男性、女性という差を余り強く意識しないほうがいいと思っていますけれども、しかしながら、固定的な役割の発想というのが長野県は余りにも強いんじゃないかという思いもあり、女性副知事を登用しますということを公約に掲げさせていただいたところであります。
先ほど申し上げましたように、中島副知事、加藤副知事、それぞれ女性の視点も県政の中にかなり取り入れていただけたというふうに思っておりますし、県民の皆様方からも非常に御評価いただいております。
また、副知事のみならず、特別職、公安委員、監査委員、こうした方々の中にも女性を登用させていただき、先ほど申し上げたように、公安委員長、代表監査委員、さらには教育委員長も女性に担っていただいたわけでありまして、そういう意味で、この間、女性の登用ということに率直に申し上げて私は相当意を用いてきたというふうに思っています。
しかしながら、一方で、女性だからということではなく、やっぱり適材適所、これから長野県がどこに力を置いていくかということも片方で非常に重要だというふうに思っております。そういう意味で、先ほど提案説明申し上げたような観点から今回の人事案を提案させていただいております。
また、これまでの副知事に何を期待していたかと。これは、もちろん副知事として共通の部分もありますが、あえて申し上げれば、例えば和田元副知事、太田副知事には、県職員として長年の経験をお持ちなわけでありますので、そうした経験、見識、ネットワーク、こうしたものを踏まえて県組織のとりまとめをしていただくことも重要な役割だというふうに思っておりますし、また、加藤副知事は消費者庁におられましたので、消費者行政、男女共同参画、中島副知事には、本県の温暖化対策課長もしていただきましたし、御出身が環境省でもありますので、環境エネルギー政策に特に能力を発揮いただけたというふうに思っております。
副知事の役割は、その時々に応じて変わる部分もありますけれども、私を直接補佐していただく立場として、ともに取り組んでいただくことが重要だというふうに思っております。
また、女性は国から、男性は県職員からということなのかという御質問がありましたが、先ほどから申し上げているように、そうした固定的な考え方は私自身とっておりません。適任の方をしっかり任用させていただきたいということで今回も議案を出させていただいているところでございます。
以上です。
〔39番今井正子君登壇〕
○39番(今井正子君)男性だけという長野県の古いイメージを刷新したと。だからもういいのか、もうよろしいですかということではないと思います。知事は、初の、初めてのと言う。人事でも、例えば、教育委員会も女性初の教育委員長と言いますが、初の文科省からの教育長を連れてこられたり、オリンピック選手も教育委員にされたり、人事も、それからいろいろな事業も初のというのが非常に多いですね。本当に刷新したというような形で新しいものにしていこうということもありますけれども、それがどのように続いていくのか。いろいろな政策や人事について細かく言う気はありませんが、女性という点では、そちらに田口さんもおられますけれども、いろんなところに女性のトップを持ってこられました。でも、副知事という一つが、それが最初の選挙の公約の中で消えていくということではないと思います。
女性は国から、そして男性は県職からということではなくて、もっと一般のところの検討をされたかどうか。この点につきまして、もっといろんな分野、きょう傍聴に来ておられる方もおられますし、いろんな方たちがおられます。この中にいる方、職員の方、女性はほかにもいっぱいいたのでは。女性職員もたくさんいたはずですがどうなんでしょうか。そのことも含めまして再度その質問をさせていただきたいと思います。
また、女性副知事がいたことにより女性ならではの視点や気づきがあったということを髙島陽子議員が細かく言われましたが、今回、千葉県の野田で虐待死のことがありまして、相談所、教育委員会の姿勢が問われています。中島副知事は、虐待問題、施設、それから施設で育つ子供たち、家庭で育つ里親が預かっている子供たち、本当にたくさんにかかわって直接指導していただきました。こういう観点がなければ、もっともっと千葉県の今のような問題が幾つも幾つも出てきたのではないかと思われるほどたくさんのことをしていただきました。これはまた、男性では、言っていくほうもまた言いにくいのではないか。このような形で本当に感覚としてわかるということはないのではないかというふうに思うんですが、そういう身近に女性たちが感じているという……
○議長(鈴木清君)今井正子議員に申し上げます。
○39番(今井正子君)県民の思いをどう思うでしょうか。
では、今回の選任に対して女性は検討されたのか。
○議長(鈴木清君)発言を終了願います。
○39番(今井正子君)そして、県民の中に、男女一人ずつということでなければ、今までどおり副知事は1名でもというような……
○議長(鈴木清君)再度申し上げます。
○39番(今井正子君)声もありますが、どうでしょうか。
以上です。最後の残りをお答えいただき、終わります。
○議長(鈴木清君)私が申し上げた時間外は質疑の通告時間に入っておりませんので、御了承願います。
〔知事阿部守一君登壇〕
○知事(阿部守一君)副知事の任用は県の職員から任用しなければいけないということはありませんので、当然、私としては適任者を広く検討させていただきました。適材適所の人事ということを心がけたところでございます。
以上です。
○議長(鈴木清君)以上で第34号の議案に対する質疑は終局いたしました。
本件につき討論をいたします。
今井正子議員から討論の通告がありましたので、発言を許可いたします。
今井正子議員。
〔39番今井正子君登壇〕
○39番(今井正子君)副知事の選任につきまして反対の討論を行います。
16年前、私が当選した当時は、知事提案の人事案はほとんど否決でありました。田中知事だからという理由でしょうか。人格高潔な我が隣の町の町長も人事委員で否決され、再提出をした別の委員でも否決されました。また、県議会の中の議員であった方も、大勢の仲間、与党とされる皆様に否決に遭いました。もちろん、私はそのときは否決はしませんでしたが、そんな時代でした。
また、折しも、本日は、14年前、山口村が岐阜県に越県合併された日であります。平成の終わりにと、信州に残りたい、ずっと信濃の国を歌いたいと最後まで頑張った当時の村会議員、庄司由美さんと婦人会長島崎さん御夫妻が見えています。県土全体で残りたいと署名活動を続ける山口村民や、県内外からの世界的文豪、島崎藤村の生誕地馬籠は信州との声もあわせて、時の知事は、国に合併申請をしない姿勢を示しました。しかし、知事が出さないなら県議会の議決をもって申請をと、岐阜県に越県合併を決定したのもこの議会でした。加藤村長とともに藤村では客を呼べぬと率先して旗を振った馬籠観光協会。しかし、この1月、協会は、馬籠を木曽郡の……
○議長(鈴木清君)今井正子議員に申し上げます。議題に限定して発言を願います。
○39番(今井正子君)観光協会に戻してもらいたいと要望してきました。
議会の役割は大きい。そして、それは何年、何十年たってから評価されるとの思いであえて人事に討論させていただくことにいたしました。
8年前の知事選は、当時の副知事と県立信濃美術館長の戦いの中で、副知事を二人制にし、そしてそのうち一人は女性にと訴えられた、草の根で当選された阿部知事。長い間にわたり、子供の心を豊かにと、PTA母親文庫活動や婦人問題研究会20年、そして、引き継がれた女性議員をふやすネットワークしなのなど、女性団体の熱い思いもありました。
特に、長野県の厳しい実態の中での副知事席、今の時代、男女にこだわることはないし、また、女性なら誰でもいいのかとの批判があるのは承知しておりますが、その長い歴史の先頭に立っておられた80代後半、90代の知事の後援会長のような私たちの母の世代の勝ち得たものだと考えますと、この人事案には、県民の皆様の声をお伝えする役割の議員として、多くの同意できない点をお伝えするしかございません。
現在上程されましたお二人の方々は、ともに人格高潔で行政知識も豊かで、知事の期待に応えることと思います。お二人個人を否定するつもりは毛頭ございませんが、女性を政策決定の場へと半世紀にわたる女性運動の末端にかかわったものとして、賛同しかねます。
以上をもって反対討論とさせていただきます。
①高校入学者選抜試験が終わりました。一般質問の中にありました飯山市のように第1次再編で3校を段階的に1校にしたところ飯山養護学校の高等部が増えたり、本年は地元の子どもが行かれず定員を増やしてほしいとの地元議員の切実な声もありましたが、定員と学級数 又 1学級生徒数についてどのような議論がなされましたか。
又 昨年の望月高等学校は「4名不足」の為 一期再編で廃止となりました。その年は定員に満たない中で前期試験5名、後期試験1名、再募集1名の不合格者が出ています。
県立高校はできるだけ、定員内不合格者を出さないようにとのご指導も県教育委員会から出ていたことと思います。中学校現場サイドから毎年 要望書の出ている「定員内不合格」についての議論はありましたでしょうか。
②第二期高校改革についてどのような議論がなされたのか。
特に この3月で決定し、春から生徒募集の学校案内が出る望月高校の長野西高校通信制サテライト校の進捗等について、どのような議論がなされたか。
③来年2020年3月開館予定の佐久市への県立武道館建設事業について、どのような 説明、議論がなされたか。
④障がい者の採用の特に少ない教育委員会について、活躍拡大について、どのような説明、議論がなされたか。
昔から寺小屋の一番多かった県、親たちは貧しくとも未来ある子ども達には教育をと、どんな山の中にも谷あいにも学びの場、分校があった信州。昨日新聞掲載されたように
「一つ一つの文化や伝統をもつ高校。統合して数を減らすのではなく、選択肢を多くしてほしい」と願う生徒達の声も大切にする議論を期待します。
一般質問でも申し上げましたが、児童相談所のない上田市の敬老園内にある上田南乳児院内で国のモデル事業も兼ね、里親推進事業、予期せぬ妊娠等の相談事業のコアとなる 役割を果たしています。今まで県で里親認定を受け 4分の3近くの里親たちが待機している中、上田を中心にキーアセットという里親研修をした人にのみ認定を与え、里子を 委託していく方式がとられ、佐久地区の一部にも入ってきました。今後この地区は(県による里親認定と企業による里親認定と)このまま2本化でいくと県の里親推進事業はどのようになるのか里親会は心配しています。
委員会ではどのような議論がなされたのでしょうか。
年間6,500人から3,000人前後と人工妊娠中絶数も減ってきました。胎児にも人権がある。生を受けた以上 皆 望まれた子です。子どもの生きる権利です。親の自由になる命なのかとの議論から始まり、生まれた日の虐待死もあり、子どもの人権が叫ばれる昨今です。
この命が少しでも助かればと思います。
委員会では、千葉県や目黒区や先日の横浜市の火傷の子どもの事件等、委員会の中で 具体的な検証や県内の事件等についての質疑はありましたでしょうか。
脱原発・護憲・平和主義、4期無所属「信州さきがけ」今井正子でございます。
平成最後の質問です。
(1)信州に戻る馬籠観光協会と中山道観光について
平成15年当選当時は国主導による大合併の嵐の中で、我が北佐久郡は北御牧村、浅科村、望月町が合併し、軽井沢町、御代田町、立科町3町となりました。
議場では山口村の越県合併が議され、「信州に残りたい」とする県内外の反対署名を受けて合併申請を提出しないとする田中知事に対し、長野県議会は議決をもって「島崎藤村の生誕地、馬籠 山口村」を岐阜県に送りました。 議場に登壇し、遠く山口村から来た大勢の傍聴席の 「自分は信州人。信州に残りたい」との思いが伝わり、壇上で涙と共に「遠き別れに たえかねて この高殿に登るかな…」と思わず藤村の「惜別」の詩が口をついて出てしまいました。
あれから14年。「藤村では客は呼べん!」と率先して岐阜県に行った馬籠観光協会が、昨年中津川市の協会を離脱し、2016年4月 「木曽路はすべて山の中~ 山を守り山に生きる」をテーマに日本遺産となった木曽観光連盟に復帰を申し出たとのこと。軽井沢宿から馬籠宿まで170㎞にわたる「中山道」は、歴史的に貴重な長野県の観光資源であります。昨年、全国中山道宿場会議が長野県立科町で行われましたが、この県内25宿をもつ「中山道」をどのように国内外に発信し、誘客していくのか観光部長の積極的な答弁を伺います。
(2)県道借宿小諸線・県道信濃追分停車場線と国道254号の道路整備について
次に平成に着工し、完成を目指している「県道借宿小諸線・県道信濃追分停車場線 北佐久郡軽井沢町追分地区と国道254号北佐久郡立科町宇山バイパス」について現状と今後の見込みを建設部長に伺います。
地元説明会や期成同盟会の陳情を通し、軽井沢町追分駅まで「平成34年度の完成」を目指してほしいとの住民の思いが叶いますよう、引き続き私も努力致しますので、最重点としてよろしくお願い致します。また 「宇山バイパス」につきましては、30年にわたる住民の悲願が本年完成とのこと感謝申し上げます。
(3)人工妊娠中絶と少子化について
出生数が2万人を切った15年前6,500人、10年前4,500人、そして現在3,000人前後と、県内では多くの芽生えた命が中絶されています。
中絶の主な理由と減少に向けた県の施策を健康福祉部長に伺います。
中絶は女性にとって心も身体も傷つきます。毎年何千人という命の一部でも生むことができたらと思わずにはいられません。「命を守り育む県づくり」を謳う長野県として、中絶の現状をどのようにお考えか、中島お母さん副知事に伺います。
(4)児童相談所と里親制度推進について
11月定例会で経済的余裕がない人たちのために、出産分娩費の無償化を提案しました。 10代20代の若い世代や生活困窮家庭にとって、出産をするのに4~5日の入院で平均約51万円の病院への支払いは大変厳しいものがあります。部長は、国から出産育児一時金として42万円が支給され、市町村によっては祝い金もあると答えましたが、妊娠から出産、育児の間の一時金として考えると42万円では出産入院費の一部であり、退院時のベビー服やおむつ代にもなりません。中絶される子どもの一割でも出生をできる施策は取れないものでしょうか。子どもの命が助かり、長野県の子どもが増えるのです。 国のように県独自でも出産と育児費の一時金 又は補助を出してはどうでしょうか、阿部知事にご所見を伺います。
児童虐待等親元で暮らせない子供が増える中、又 心愛ちゃん(10才)や船戸結愛ちゃん(5才)のような悲しい事件が起きるたび、児童相談所の強化が叫ばれます。 前回、上田市・小県郡に相談所がなく北信の管轄なので、出張所から始まった佐久と共に東信として充実させたらどうかと提案致しました。相談所はもともと長野、松本にしかなく、あまりにも遠い南佐久では「出張児童相談所」が地元団体によって作られ、県に移管された経過もあります。 里親推進や予期せぬ 妊娠窓口等、上田地区の民間乳児院が行っていますが、佐久地区では企業認定と県認定の 里親が一部重なり、不安を抱えています。新規事業の拠点も含め、県内全体の配置を見直したらいかがでしょうか、又 児童福祉司など専門職の増員の他、警察官や非常勤の弁護士が配置されるそうですが、大勢の子どもたちと接し、子どもの目線をもつ保育士や教員の配置があれば、今回の事件も死に至らなかったのではないかと悔やまれます。 専門職のみでなく子どもの側に 立つ(子どもが安心して)心聞く人が必要ではないでしょうか。国も家庭的養護である里親制度を推進しますが、県委託率は14.7%と低い。 平成29年度 県内614人のうち里親委託は66人。 191世帯が待機する中55世帯のみです。
この現状について又 更に進めるためにはどのようなことが必要でしょうか。里親制度の現状と今後について、今まで多くの里子支援をしてくださった女性副知事にお聞きします。
部長、現状をわかっているんですか?上田には児童相談所がないので敬老園の中の乳児院が上田南といって、そこにキーアセットという企業が里親研修をして認定し、県の認定の里親と重なり佐久地域は困っているんですよ。
(5)信州教育への提言について
最後に教育現場に居た者として、生徒の声がわかる者として、信州教育に期待を込めて幾つか質問・提言させていただきます。
まず、少人数学級の推進とそれに伴う正規教員増についてです。 小・中学校は現在の35人学級から更に私学のように30人学級に。教育長のおっしゃる「探究的学び」、「一斉でない授業」こそ少人数が効果を上げます。高校は中山間地校と職業科について、30人規模の少人数学級の推進をしていただきたいがどうでしょうか。健康福祉部主管の10代の自殺全国1位2位の多さに対しても、先生の目が一人一人の生徒に行き届けばきっと減少します。
小1から順次35人学級にした際、講師で対応した為 全国最下位60才以下正規教員の数となりました。本年は不登校やいじめ等の為に、スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーを大勢増やしていただき感謝です。 しかし、まずは日頃から先生が一人一人の子ども達をしっかり見ることができるよう、3割近い1年ずつの臨時雇用の先生を、本年のように採用を増やす べきだと思いますがいかがでしょうか。
他県と比べて長野県の再任用の教員数はずば抜けて多い。また、60才以下の正規教員の数にも影響するので、再任用教員を1と数えるのではなく、例えば0.5のような扱いにできないでしょうか。以上3点、原山教育長に伺います。
やっと、特別支援学級については改築計画が始まりました。残り全ての学校も含め早急に取り組んでいただきたいと思います。更に、昭和30年代建築の県立高校の老朽化対策についても順次計画すべきと思いますが、教育次長のお考えをお聞きします。
この7日には佐久市内の県立高校の暖房の陳情をしました。小山議員が詳細に質問してくれましたが、驚いたことに生徒の寒さが県教委に伝わっていないとのことでした。特に老朽校舎は寒く現場の事務長、校長先生達が伝えない限り、教育委員の皆様も現場をまわることはありません。県予算3割の教育費の復活と、地域振興推進費のような教育委員会が自由に使える予算をつくっていただきたいがいかがでしょうか、阿部知事にお伺いします。
県内の薬剤師、医師不足に対して薬学部の新設、医学部の定員増を国に要望してはどうでしょうか、県民文化部長に伺います。
次に信州らしい高校改革について、現場の声、生徒・保護者、地域の意見についてお尋ねします。
まず、先人が苦労して創り上げた歴史と伝統ある高校を少子化を理由に減らすのではなく、 8県に接し、全国4番目に広い長野県の、どこでも 誰でも いつでも、公教育が受けられる学び舎をできるだけ多く(教育県として)残すことを基本にすえてほしい。(母校がなくなるのは淋しく、心に穴があき、よりどころ アイデンティティが失われる。 一期再編で改革の波にのって 3校を徐々に1校に統廃合した。1回目の統合により養護学校高等部が増え、2回目により地元の子どもが地元校に入れない。私立の通信制もあるが公立高校による定員増はできないものかとの一般質問もあった。)
また、子どもの数が減っているのに一期の再編基準と同じものさしで、二期再編すれば高校数は減るが、果たして生徒が望んだ改革といえるのだろうか。 (小諸と小諸商業の統合は本当に良いのか。生徒は議論しているのか。小諸商業の同窓会がイニシアチブをとって、県教委に相談しながら行政、地域を巻き込んでいるのではないかとの声も聞く。) 質問に入ります。
①第二期再編の改革の目玉「未来の学校」研究校が6校のみである。18校の要望が6校になったのはなぜでしょうか。
②第一期再編がはじまり新しい学科は認められませんでしたが、長野県の歴史ある農業科、 土木科、建築科、また希望のある家庭科や福祉科の復活、もしくは新設はできないのでしょうか。衣・食・住・保育・家庭経営の基礎を学ぶ家庭科や福祉科の復活は、保育士・介護士にもつながります。虐待を減らすかもしれません。農業、土木等での海外研修生頼みもなくなるかもしれない。人手不足対策にもなります。
③国からの公立中学校、高校の運動部の活動方針等について、もっとのびのびと部活動をやらせてほしいと思う生徒や親はもちろん、教員の中にも部活動を通して生徒を育てたいと思い教員を志した人もいると思う。そういった声も反映してほしいがどうでしょうか。
④山梨県や群馬県の高校を受験する生徒が200人を超え、両県は30人・32人・35人と少人数学級で校舎も設備も新しく、部活も自由にできる公立です。隣接する県の公立高校には県外枠が設けられているところもあります。軽井沢高校のような県境の高校を守る為にも、長野県でも一家転住という条件を外し、他県からの高校生を受け入れる制度を設けてはどうでしょうか。やがてはUIターンで人口も増えるかもしれません。
信州の公教育の特色は 「富士山より八ヶ岳」です。 一期の特色として県立中高一貫校ができましたが、その目指すものは何か。また、その中で郷学郷習がどのように取り入れられて いるのか、教育次長に伺います。
11月に行われた教育委員会定例会の中で、一向に減らない不登校、低年齢化したいじめに ついて報告されたが、それらに対する中身のある議論はされませんでした。また、望月高校の 廃止の際にも傍聴した同窓会役員が「教育のプロ集団で、すごい議論がなされるのかと思ったらセレモニーだった。プロフェショナルは事務局でした」と驚いていました。 90年の歴史を閉じる時にも現場にとばずして、机上の事務局案に決定してしまう。 教育委員会は学校現場の問題を 生徒や先生に心寄せ、共に悩み向上させる施策を責任をもって決定していく機関ではないので しょうか。具体的な話し合いが行われていないのは、毎日現場に携わる先生や生徒の声を代弁できる人がいないからではないのか。高校の養護教諭が不足していても、今月7日 佐久市内の県立高校の暖房の陳情でも、現場がわからないから緊急性もない。
知事は教育委員会定例会の役割をどう考え、委員に何を求めるのか。 (知事の教育現場の人ゼロという逆療法が効を奏し、生徒達がよくなるなら良いが、好転しないとすれば)今の教育委員の見直しをすべきとの声も多いが、任命権者の知事に伺います。