クリスマスの昨日、トライアルしなのでは、午後1時から団会議、勉強会、「マニフェスト中間考査」の公表と充実した時間を過ごしました。
午後からの団会議にそなえ、朝早くから木内県議・田中県議・宮川県議と次々登庁。各自、政務調査に一生懸命。今年最後の顔合わせとなる団会議は、「マニフェスト中間考査」の検討。政務調査費の検討等審議し、青山出納長から県政、予算案について説明を受け理解を深めた後、3時から、「マニフェスト中間考査」を公表。記者会見をしました。
その後、12月定例会で予算案が否決された「稲荷山養護学校」について、県の担当者から、今までの経緯・今後の問題点について説明を受け勉強しました。
この件に関しましては、当会派では、宮川県議が議会最終日、県側が示した原案に対して賛成討論をしましたが、残念なから否決されてしまいました。
まず、県の方たちが、どのような思いで知的障害・肢体不自由の児童生徒が共に学べる県内初の知肢併置校として、老朽化した「稲荷山養護学校」改築に向けて事業に取り組んでこられたかを伺いました。
一日も早い開設を待ち望んでいる児童や親御さんたちの気持ちを思い、将来を見据え、子供たちの為により良いものをと、今まで何度となく様々な方々と話し合いをし、皆がかつて無いほど情熱を傾け検討を重ね、取り組んできた事業だけに、否決された事は本当に残念との事。
もし今後工事が遅れ、開設が遅れるような事態が生じた場合は、教職員の配置等学校運営にも影響が生ずる場合がでる。児童の中には、音にも過敏に反応する児童がいる等、様々な状況の中での工事になるので、より迅速に工事も進めなくてはならず・・・いろいろ考えると眠れない夜が続きそうですとの事です。
議会での議員は、不自由な児童達の現状をどのくらい理解し、「稲荷山養護学校」の重要性をどの程度認識して採決に臨んだのでしょうか。一度でも稲荷山養護学校の現状を自分の目で確かめたのでしょうか。循環型社会の「長野モデル」として、そこで学ぶ児童達のために、いかにしたら<優しい学校>が出来るのか、真の教育面での立場で判断をくだされたのでしょうか。
(前略)
さて、今回長野県が調達しようとしている木材は、稲荷山養護学校のポリシーを象徴するものであると同時に「木の香り」と「ぬくもり」など、長野県で育まれている木の文化を後世に伝えるものであることを、まず念頭におかなければなりません。
(中略)
木が泣いています。
子どもたちが泣いています。
子供たちの親が泣いています。
先生が泣いています。
そして、私も泣いています。
宮川県議の「原案賛成、修正案反対」の討論です。
何とか、子供たちのために一日も早く「真の優しい学校」が建築される事を願ってやみません。
そこで学ぶ230人(肢体不自由130人・知的障害100人)の児童の『心のふるさと』となるべく、稲荷山養護学校の建築です。深く理解を示し、勉強し、良い提言が議場で聞かれる事を期待します。
一日も早い開校を待ち望んでいる子供たちのために!!
今年もいよいよ残すところ数日となりました。
来たるべき新しい年が、良い年になりますよう祈ります。
手術に成功された田中知事のご容態は順調との事です。一安心です。
県議会12月定例会は、本日閉会しました。「開かれた県政」を目指す田中県政にとって、今議会は、<未来への提言>縲怎Rモンズからはじまる、長野県ルネッサンス縲怩フ中で、「21世紀型のゆたかな社会を創り上げていくためには、社会的共通資本とコモンズの考え方にもとづき、社会のあり方や私たちの意識を大きく変革していくことが求められる。」と示されていますが、それはまさしく、議会運営にも言える様な印象を受けた今議会でした。
一県民の方から、「今議会は、県民生活に直接影響のない県内部の組織的な事や、知事と県職員との関係等、県民が実際にやってほしい政策的な議論は乏しい。県民が本当に願っている議会のあり方や思いとはかけ離れた所の議論で時間を費やしている。厳しい経済情勢の今だからこそ、県議会は、県民の立場に立って県民生活を豊かにする視点で議論して欲しい」というご意見を頂きました。確かに一般県民は、そのような印象を受けた議会だったかも知れません。
議会終了後、トライアルしなのでは、以前移動議会報告会の際ご講演を頂いた青山貞一先生を囲み、「長野県政と環境問題について」勉強会を開催しました。先生のスライドを交えたご講演を頂き、質疑応答・意見交換で意義ある研修を課サル寝ます重ねます。
外は、雪が降り始め、積もり始めました。本格的な信州の冬の到来を感じさせる銀世界です。スキー場は、休日を控えホッとしている事でしょう。
★「トライアルしなの」では、22日月曜日にも、「長野県政を良くする勉強会」として、長野県政を良くするために様々な分野で真摯に取り組んでおられる異業種の方たちにお集まりいただき上田市で研修会を開催いたします。様々な分野で活躍されている方たちと県政全般に対しご意見をいただく中で、会派としてが研鑽を積み、商工・観光振興・雇用対策他『壊す』から『創る』へのステージでの施策を提言していきたいと思います。
16日夕方、各委員会終了後に「トライアルしなの」では、田中知事へ来年度の予算案作りへ向けて、提案書を提出しました。
青山出納長もご同席下さり、各議員が提案理由を述べました。
以下は、提案書の内容です。
平成15(‘03)年12月16日(火)
長野県知事 田中 康夫 様
長野県議会 トライアルしなの
代 表 島田 基正
副代表 宮川 速雄
副代表 今井 正子
副代表 田中 清一
幹事長 木内 均
平成16年度当初予算編成にあたり『トライアルしなの』提案書
平成14年4月に策定した『財政改革基本方針』、さらに平成15年2月から取り組んでおります『財政改革推進プログラム』のもと真の県民益を最優先に県政運営をされておりますことにまずもって敬意を表します。
さて、長野県議会『トライアルしなの』では、平成16年度の当初予算編成にあたり、下記のとおり提案書を提出いたします。ご配意賜りますようお願い申し上げます。
― 記 ―
☆会派のコンセプト:“コモンズの再生に向けたゼロ予算事業の提案”
【提案説明】
長野県は、『未来への提言 竏茶Rモンズからはじまる長野県ルネッサンス(案)竏秩xを策定し、従来の大量生産・大量消費による生活の利便さを求める物質文明から、地域の歴史・伝統・文化に根ざした人と人とが触れ合う、いわば精神文明への転換を提言した。
そこで、私たち『トライアルしなの』は、「スピードからスローへ」、「便利さから不便さへ」をコンセプトに、人を知り、地域を知ることによって、楽しさ、嬉しさを享受できる0(ゼロ)予算事業を提案します。
☆具体的な提案:?コモンズの再生に向け県民運動を構築する
・『コモンズ再生県民宣言』(コモンズの日の制定など)
・『長野県住民基本条例』の制定(自治の主人公である住民と協力して自律コモンズ再生支援となる各種条例の積極的な制定)
・『コモンズ大学』創設(月に1回地域の学校・公民館等の施設を利用してコモンズの自然・歴史・民族・伝統・文化・潜在力などを学ぶ。講師は、地域の長老・職人・達人・専門家などに依頼)
・全職員地域コモンズ活動への参加義務づけ(消防団・自治会役員・PTAなどへの参加)
・公共資本(建築物・施設・道路・空き地・河川・山林・サービス・事業等)の開放
・県民からコモンズ再生の事業案を募集し、それを予算編成に活かす
・長野ブランドの発信と支援(『長野ブランドデザインセンター』をつくり、新しい地域ブランドを構築する)
?不便な社会の構築
・自動車社会からの離脱
都市内公共交通機関の利用促進(バスレーンの強化、複数乗車の奨励など)
ロードプライシングの導入
ナンバーによる乗り入れ制限
・人に優しいまちづくり
自転車利用の促進(自転車道の指定、車の一方通行の拡大
道路の開放の拡大(イベントなどに時間制限をしない)
横断歩道の設置(ゼブラゾーンの推進)
看板の規制強化(道路と平行看板の推進)
?地域生活支援制度
・地域支援員の配置(県職員の市町村派遣の拡大など)
・「子育て」・「人育て」・「地域育て」の充実(文教と社会衛生の相互乗り入れなど)
・中学校教育の充実(30人学級、心の相談員、地域サポーターの充実)
・「コミュニティママ(パパ)制度」の啓発と支援
?支え合いのコミュニティビジネス・NPOで産業雇用の創出
(1)地域ニーズを地域人材の活用でコモンズの活性化
・市町村と連携しコモンズ(自治会、区単位)の人材をデーターベース化し活用。
・公的施設の開放、情報・ノウハウ・人材の提供、助成金制度。
(2)行政業務(福祉・医療、教育、環境)のパートナー、委託者として育成。
・研修会の企画開催。委託協定書内容の検討。
?資源循環型社会の実現
・食料の地産地消(自給率の向上・『学校給食完全米食宣言』)
・省エネ対策(県施設への自然エネルギー導入、サマータイムの導入、ノー残業デーの週2日制、県議会のノーネクタイ・半袖シャツ化)
・里山の復活(公共施設や事業に竹資源を利用。そのための竹林再生)
・休耕田花畑化構想(各地の休耕田に特徴ある花を植えるように奨励)
・県民生活のすべての場面で『4R(リフューズ・リデュース・リユーズ・リサイクル)運動』の思想を徹底的に普及させる
定例会一般質問最終日。
「トライアルしなの」のトリをつとめて、今井県議が朝1番に質問を致しました。
地元の立科町等から、今井県議の一般質問の傍聴に24名の皆様が来て下さいました。本日は特に、雨模様で悪天候でしたが、障害のある方々も、車椅子や盲導犬と共に来て下さり、一生懸命聞いて下さいました。朝早く出発し、今井県議の質疑・答弁に要した1時間以上の時間は、不自由な方にとって負担になっているのではないかと案じていましたが、初めて県庁を訪れ、初めて議場を見、県議会の様子をご覧になった皆様に、満足気なステキな笑顔があったのは、とても印象的であり、安堵しました。
「トライアルしなの」の県議たちも、サポートしましたが、引率してくださった先生方、車椅子の介助等、協力をして下さった県の職員の皆様、温かな思いやりの「心」を頂き有難うございました。
お蔭様で、全員元気で無事帰途につく事が出来ました。
今井県議の一般質問は、もと英語の教師ということで、突然英語から始まりました。全体がとてもよくまとまり、良かったと思っています。
質問の要旨は
1.世界の平和と日本の果たす役割について
2.「地方自治の本旨」と合併問題について
3.福祉施策の充実について
4.教育行政について
5.廃棄物条例について
傍聴後、忙しい田中知事の昼食前のお時間を頂き、記念写真を撮りました。
知事は、連日のお疲れも見せず、障害のある方たちに優しく温かく接してくださいました。きっと、良い思い出になったと思います。心から感謝いたします
10日、我会派では田中・宮川両県議が一般質問を致しました。
県が実施した住民基本台帳(住基ネット)の侵入実験、県経営戦略局の条例上の位置づけをめぐり、県の答弁に納得しない議会側が、休憩動議を2回可決し、紛糾。合計3時間余も中断し、何と終わったのは、8時半過ぎ。長縲怩「長縲怩「一日でした。
田中清一県議質問項目(12分)
1.平成16年度国の地方税財政改革(三位一体)方針について
2.教育改革について
3.浅川の流域対策について
宮川速雄県議質問項目(8分)
1.小中学校の研究事業の効果について
2.コンビニエンスストアの営業時間を短縮させて省エネルギーを図ることについて
3.植林の半分を広葉樹とすることについて
4.道路を人の道として開放することについて
5.長野県ルネッサンスについて
<質問抜粋>
田中県議の「三位一体」改革をどう見るかの質問に対し、田中知事は、「厚生労働省は生活保護費の補助率引き下げなど、文部科学省は小中学校教員の退職手当などを一般財源化するというが、これらが一般財源化されても地方が独自に運用できる形にならない。両者とも自らの身は切らず、弱き部分を人身御供とするかのような削減だ」との事。
宮川県議の「準備に時間のかかる小中学校の研究事業を廃止する考えはないか」との質問に対し、瀬良教育長は、「県内の研究事業は1校当たり年3回。教員の資質を高めるために行っているが、教員の在り方の方向転換求められており、研究授業も見直していかなければならない。」と、研究授業の在り方を見直す方向への答弁をされました。
一般質問最終日には、今井県議が質問しますが、地元の方々が傍聴に見える予定です。
9日の臨時閣議で政府は、イラク復興支援特別措置法に基づく自衛隊派遣の概要を定めた基本計画を決定しました。「イラク復興支援に主体的な支援をする。自衛隊を含めた人的支援が必要と判断した」と小泉首相は説明されましたが、戦争状態が続く他国に武装部隊を派遣する初の「戦地派遣」となるもので、首相の「武力行使はしない。戦闘行為には参加しない」の言葉通りに、現実問題としていくものでしょうか?イラクの治安情勢は、貴い人命がいつ失われても不思議ではない状況下にあるのです。先月末の、悪夢のような御二人の外交官の死。今だ戦争による大きな悲劇・犠牲が残っている日本だからこそ、日本の針路を大きく変えうる危険な判断にならない為に、ゲリラやテロ勢力に狙われる恐れ、戦闘になるかもしれない現状から大きく改善されるまでは、実行を見合わせるべきではないでしょうか?「平和立国」を指針と定めた日本は、戦争には関わらず、経済貢献、国連の平和維持活動に積極的に参加してきたことを踏まえ、「平和貢献」の道を歩んでほしいと願います。「自衛隊をイラクに送ればアルカイダは東京の中心を攻撃する」との声明が報じらたとの事、決してそのようなことにならぬよう願います。
県議会12月定例会の一般質問が本日9日より始まりました。
一般質問は、住基ネットの進入実験をめぐって議事が中断し、最終番の木内県議の質問が終わったのは7時すぎ。長い一日でしたが、木内県議の質問は歯切れが良く、気持ち良く第一日目がしまった感じがしました。
明日は、1番目に田中県議、4番目に宮川県議が質問をします。