明日から師走、12月になります。月日の流れは夢のようで、過ぎてしまえば本当に早く感じられます。
今朝はどんよりとした曇り空が垂れ込めていると思っていたら、通勤途上で雪がヒラヒラト舞い降りてきました。ランドセルをしょった小学生の男の子が天空を見上げていたかと思ったら、手をかざし雪を受け止めていました。手のひらの雪を確かめるようにじっと眺めている様子が本当に可愛らしく、ほのぼのとしていて、寒い中で心がほんのり温められました。何気ない動作が人の心を明るくしてくれる事に嬉しい気持ちを抱きながら駅への道を急ぎました。何気なく発せられる言葉も又、人の心を楽しくもすれば悲しくもします。人を傷つける事の無い様、気をつけなければと改めて思いました。
登庁すると、正面玄関前に「おはなしぱけっと号」が停まっていました。乗用車も数台並び、物資を積んでいるかのように見受けました。今日も又、新潟県の被災者の方々へ〈温かな心〉を届けに行って下さるのかなと感謝の思いを募らせながら通り過ぎてきました。
信州でも雪が降った今日、新潟県の被災地ではどうなのでしょうか?これからの雪と寒さを思うと『頑張って!』と心からのエールを送らずにいられません。県の被災地への様々な対応に対し、知事はじめ職員の方々に感謝しています。
午前中、木内県議は12月定例会に備え政務調査という事で、目下控室で熱心に県職員の方に質問等をし、頑張っておられます。
いよいよ今週の木曜日、12月2日から12月定例議会が始まります。
「トライアルしなの」では、本日10時より団会議・研修会を行いました。
団会議では、過日行われた議会運営委員会と総務警察委員会等の報告を受け、今後の対策等について検討。12月定例会に対する対応についても話し合いを行いました。今回の定例会での一般質問は、今井議員・田中議員・木内議員の3名が行います。
研修会では、「スペシャルオリンピックス支援関連補正予算について」出納長・社会部から説明を受け、質疑応答がなされました。又、企業局より「ガス事業の民営化について」説明を受けました。
午後、山口村の長野県に残りたい切なる思いを持った越県合併に反対する2つの住民グループの皆様が、県内外各地の有志の方達や、県内各地をキャラバンして集めた署名61,241名分の署名簿を携え、田中知事を訪ね、越県合併を認めないよう申し入れを行いました。知事は、12月定例会への越県合併関連議案を提出するかしないかの明言はされませんでしたが、12月定例会での大きな課題であり、激しい議論が交わされることが予想されます。合併賛成・反対の皆様のそれぞれの深い思いがあると思いますが、長野県の「県」として捉えると、本当に重い大切な問題です。しかし、いつかはその結論を出さなければならないとしたら、それはいつなのか?山口村の村民にとっては生活・教育問題等様々な問題があり、不安なことと思います。
長野県を変えてしまうのか?現状を維持していくのか?村民及び県民の意識がどの位反映されるのか?知事と県議会での判断がどのような結論に達するのか?どうなってしまうのか本当に案じられます。
朝から冷たい雨が降り、舗道で落ち葉が濡れています。
いよいよ来週から12月定例会が開催されます。
開会に先立ち、本日、午後から議会運営委員会が、明日は総務警察委員会が開催されます。
12月定例会では、間近に迫りつつあるSO(スペシャルオリンピックス)の補正予算関連、山口村の越県合併問題等等、問題は山積。厳しい議論が飛びかいそうです。
★スペシャルオリンピックスは、当初民間の寄付等で大会の運営費がまかなわれる方針であったにもかかわらず、思うように資金調達が出来ず、8月に国と県・長野市の地元側に、それぞれ8億円の支援を要請してきた経緯があり、県と長野市は協議の結果、県が6億円、長野市が2億円負担する方向でまとまってはいます。しかし議会側では、負担を求めた経過が不透明との批判が強いため、十分な説明が求められます。
『知的障害への県民の理解を深め、障害者の社会参加を促す最大の機会』と位置づけているスペシャルオリンピックスが盛会となるよう、実行委員会と、国・県・市が一丸となって取り組まなければならない時期に来てしまっているのが、現段階だと思います。もう、2月の開会まで残り僅かになってしまいましたから・・・本当に大変です。どうなるのでしょうか?
★山口村の合併問題では、昨日24日、中津川市・山口村の合併を進める会(斉藤茂代表)と、馬籠を愛する会(大脇眞代表)の皆様が議会棟を訪れ、地元県議の村上議員の案内で各会派を廻り、「山口村合併関連議案の県議会提出要請書」を配布されていきました。要請は、知事並びに議長へも提出され、知事への要請書には、村民1221名の署名が添えられているそうです。
村内は、賛成・反対両派の溝が深まっているとの事。長野県より岐阜県を選択した村民・長野県のままでいたい村民、結論が出た後の生活も又、憂慮される現実が控えています。
『トライアルしなの』では、両委員会の報告を踏まえ、29日の月曜日(10時縲怐j団会議を開催します。
千曲川旅情の歌 島崎藤村詩・弘田瀧太郎作曲
小諸なる古城のほとり
雲白く遊子悲しむ
緑なす蘩蔞(はこべ)は萌えず
若草も藉(し)くによしなし
しろがねの衾の岡辺
日に溶けて淡雪流る
あたたかき光はあれど
野に満つる香りも知らず
浅くのみ春は霞みて
麦の色はつかに青し
旅人の群はいくつか
畑中の道を急ぎぬ
暮れ行けば浅間も見えず
歌哀し佐久の草笛
千曲川いざよふ波の
岸近き宿にのぼりつ
濁り酒濁れる飲みて
草枕しばし慰む
山々の峰がほんのり白く化粧をし、深みをました青空に浅間山の煙が白くたなびく爽やかな日。歴史が感じられる城下町小諸で9時から団会議を行ないました。
朝の冷気が凛とする中、晩秋の趣が美しい歴史とロマンにあふれた{懐古園}を通り過ぎ、会場である「そば道場明日香」への道を歩きました。思わず藤村の「千曲川旅情の歌」が脳裏をかすめ、子供の頃の遠足等を思い出しながら風情を楽しみました。
「島崎藤村」は、今越県合併問題で揺れる山口村(馬籠)で明治5年生まれました。その木曽郡山口村の馬籠に在る「島崎藤村記念館」で昨日15日に藤村詩碑『初恋』の除幕式並びに記念行事が行なわれ、島田県議と今井県議は、小諸やそれぞれの地区の有志の方や後援会の方々と共に山口村まで行ってきたそうです。
島崎藤村は、ふるさとに対し『血につながるふるさと、心につながるふるさと、言葉につながるふるさと』と熱い思いを寄せていますが、果たして山口村は岐阜県の中津川市と越県合併されてしまうのでしょうか?12月定例議会でどのような動向になるのでしょうか?一般の県民には、あまり関心がないように感じられますが、大事な信州の文化遺産としての地が無くなってしまうのは何とも残念な思いもします。果たして、どうなるのか・・・・
島崎藤村は、明治32年、恩師に招かれ、小諸義塾の英語と国語の教師として赴任。小諸で過ごした6年余の間に「雲」「千曲川のスケッチ」等が生まれ、大作「破戒」が起稿されました。
「小諸」は、藤村ゆかりの地です。
その小諸で本日「第8回 新そば会 しなの鉄道とともに」が、信州小諸そば街道本舗「草笛」さんの新そばのご提供により「そば道場明日香」にて10時30分より開催されました。
「トライアルしなの」では、しなの鉄道を支援するという立場で、この催しにも参加させて頂き、しなの鉄道の井上雅之社長のご挨拶や「草笛」の中村社長の講演「お蕎麦にまつわるよもやま話」等をお聞きしました。「トライアルしなの」を代表して、島田会長が、しなの鉄道へと、信州を代表する食文化である「信州蕎麦」へエールをおくらせて頂きました。
又、地元のコーラスグループが島崎藤村作詞の「小諸なる古城のほとり」「初恋」「潮音」「やしの実」等を歌って下さり、美しいハーモニーを、「草笛」さんの「新そばのおいしさ」と共に250名を超える参加者の皆様と堪能しました。
団会議では、12月定例会への対策について検討。又、山口村の政務調査報告、都道府県議会議員研究交流大会の報告、土木住宅委員会の上京陳情報告、委員会の県外視察について等の報告が各議員よりなされました。
今朝は、朝から雨が降っています。「トライアルしなの」の会派控室の窓は南向きではなくビルの谷間のようなところにあるので、部屋の中に太陽の陽が入ることはありません。冬は底冷えのする寒い部屋です。窓の前面は前の建物の壁ですが、斜めの空間から少し外の様子が伺えます。
その空間に在る木がこの数日で色づき始めわずかな自然の力が季節感を感じさせてくれホッとします。今日は雨降りで朝からもう夕方のような薄暗さ。雨にぬれた木の葉が寒そうに見えます。
10月30日(土)から11月2日(火)にかけ、『長野県議会日韓親善促進議員連盟』が訪韓。我が会派からは田中県議・木内県議が参加しました。今回の訪韓は、公費はいっさい使われず、全て私費で行なわれました。以下は、木内県議の報告書の一部です。詳しくは木内県議のホームページをご覧下さい。
★10月30日(土) 1日目
○『コリアハウス』訪問 [午後4時縲怩W時]
《コリアハウスとは・・・》
朝鮮時代の死六臣の一人である朴彭年(1417-1456)の私邸であり、日本占領時には総督府の政務総監の官邸として、さらに大韓民国になってからは迎賓館として利用された。
1980年に韓屋を新築し、伝統文化の継承発展と保存を目的に運営されている。朝鮮時代の宮中料理や伝統芸能を体験できる。
〈内容〉
・在大韓民国大使館 冨田浩司・政務公使から
「韓国の経済・政治情勢等について」の講演
[午後4時30分縲怩T時15分]
・夕食会 [午後5時30分縲怩U時45分]
・韓国古典舞踊鑑賞 [午後7時縲怩W時]
【所感】
伝統音楽である『サムルノリ』(サムルとは四物、ノリは遊戯の意味で、4種の打楽器による演奏)や『ノンアックノリ(農楽ノリ)』(秋の収穫を祝う踊りと演奏)、『ブチュチェム(扇の舞)』(巫女が扇を持って舞う民族舞踊)を十分に堪能。
宮廷料理も楽しんだが、民団のご婦人方との話が弾み、味は・・・ほとんど覚えていません。富田公使からは現在の韓国情勢についてレクチャーがあり、明日以降の訪問に活かせそう。
★10月31日(日) 2日目
○『長野県観光協会ソウル事務所(エール・トラベル・サービス)』訪問
[午前9時40分縲怩P1時]
〈内容〉
・長野県観光に関しての広報計画について説明を受け、その後意見交換(李所長、李氏、金女史ほか対応)
【所感】
『長野県観光協会ソウル事務所(エール・トラベル・サービス)』では長野県観光の広報計画について熱心な説明を受けた。そのなかで「韓国から日本への観光客の7割が九州、長野へは5%程度」と言う話を伺う。ただし、韓国の皆さんは、温泉好きであるし、本格的なスキーも徐々に人気が出てきており、長野県観光にも光明が・・・。最大の問題点は、最寄りの国際空港(羽田・名古屋・富山など)からの陸上アクセスが極めて不便であること。
夕方は、『ナンタ(乱打)』という大変人気のあるミュージカルを観劇。厨房を舞台に包丁や鍋などを楽器に見立て、野菜をまな板で切る包丁の激しい音や鍋をドラムに叩きまくる大変迫力のある音や出演者(コック姿)の俊敏なアクションには大感激。言葉を超えて本当に完成度の高いショーで世界的にも絶賛されていることに納得。
★11月1日(月) 3日目
○『江原道(カンウォンド)道議会』公式訪問(春川市)
[午前11時縲恁゚後12時15分]
〈内容〉
・江原道道議会 朴隆吉・副議長ほか道議会議員と意見交換
【所感】
ソウルからバスで2時間半ほどかかって江原道の道都・春川(チュンチョン)市に到着。
途中バスの中で県議団、民団の両参加者の自己紹介などで有意義に時間を過ごす。
○沈相基・江原道道議会議長主催昼食会 [午後12時30分縲怩Q時]
★11月2日(火) 4日目=最終日
○韓日親善協会中央会 金守漢・会長(元国会議長)を囲んでの朝食会
[午前8時縲怩X時40分]
【所感】
金会長は、現在のノ・ムヒョン政権が進める対北政策に対して大いにご立腹。
「南の援助によって北の軍事力を増強しているようなもの」との激しい発言もありました。
キム・デジュン政権の『太陽政策』以来、南北融和が報道されていますが、南北対立の根深さを実感しました。
○『韓国観光公社』訪問 [午前11時縲怩P1時40分]
〈内容〉
・幹部の皆さんと長野県観光について意見交換
(池一鉉・常任理事、李範宰・日本チーム所長ほか対応)
【所感】
長野県への観光客誘致を依頼。
特に韓国ナショナルチーム(スキーやジャンプ、ノルディックなど)による長野での長期合宿をお願いしてきました。
本日(10日)より12日まで、委員会の県外視察を行なうところが、総務警察委員会と商工生活環境委員会・農政林務委員会・文教企業委員会と4委員会もあり、担当の木内・今井両県議は県外視察に出かけています。
又、「都道府県議会議員が一堂に会し、共通する政策課題等についての情報や意見の交換を行なうと共に、大会参加を通じて議会間の一層の連携を深め、もって地方分権の時代に即応した議会機能の充実と活力に満ちた地域づくりに資することを目的とする趣旨のもと東京で開催される『都道府県議会議員研究交流大会』に田中県議が出席しました。
又、明日は土木住宅委員会の上京陳情が行なわれ、引き続き担当の田中県議は大忙しです。
昨日、山口村の越県合併反対の住民グループ中信地区連絡所の方々が『信州人の心に藤村はどうして生きているのか』と題する資料を作成。記者会見後に各会派へ資料を配布していました。島崎藤村の文化遺産は、山口村民だけではなく県民が共に構築してきたので、合併問題を考える上でも、遺産の大切さを考慮した県民議論を深める必要があるとの事。12月定例会までに県民意識がどの程度高まるかが注目されます。
★島崎藤村記念館では、下記の通り藤村詩碑『初恋』の除幕式並びに記念行事が行なわれます。越県合併について理解する上でも、ご都合の付く方は是非ご参加してみて下さい。
記
・日 時 平成16年11月15日(月)
午前10時30分縲恁゚後2時
・場 所 藤村記念館内広場
・記念行事 詩碑除幕
合唱 椰子の実コーラス
記念講演 藤村記念館館長
なお前日の14日(日)には、
10:00縲怐@『夜明け前』映画上映
13:00縲怐@『夜明け前』について講演 藤村記念館館長
19:00縲怐@講座 藤村について