このたび長野県議会副議長に立候補致しました今井正子でございます。
12年前「トライアルしなの」を5人で結成し、2期目「トライアル信州」そして、3期目超党派「無所属信州さきがけ」として常に県民目線、現場主義を貫いて参りました。北佐久郡・佐久市選出の4期目であります。立候補にあたり、所信の一端をのべさせていただきます。
もとより浅学非才でおそれ多くも伝統ある長野県議会の副議長選などは考えたこともありませんでしたが、12年前の当選時、知事打倒の思いもあったことか、とにかく1つ1つの議案に対して反対派も賛成派もよく勉強し、真夜中まで議会が開かれ、一生懸命議論した熱のある議会からスタートした私にとって議会開催一週間前に新聞に議長副議長予定者が写真入りで載り、第一会派から議長、第二会派より副議長と決まっていて、選挙はなし、しかも毎年の交替。「これでよいのか」「このままで議会はよいのか」との危機感から吉田松陰に学び「一石を投ずる」思いで立ち上がりました。「あらかじめ結果が分かっているので何もしないというではなく、自分はどうなろうとも自らまいた種を心ある人がついで行くと思え! 政治家は捨身の気概がなくてはならない。(政治家は)職業としての政治家になってはならない。若者や新しい議員が夢をもち未来を語れるようにサポートするのが4期目からの役割だ」との草の根の応援団の後押しもありました。又、国も県もこぞって「女性登用」を唱えるなら、正副議長のうちどちらかは女性したらとの声もあります。多くの市町村では女性副議長が誕生し、我が北佐久郡では軽井沢町が前回女性議長、立科町では今回正副議長が初の女性でありました。4年前もともと立科町は一位だった下諏訪町を抜いて12人中5人という女性比率№.1の議会でもあり、軽井沢町も今回女性5人当選となり、住民の男女比にやや近づいてまいりました。県議会から諏訪市長にと、首長も(元清内路村に続いて)出ておりますがまだまだです。第一会派22名にも第二会派15名にも残念ながら女性は一人もおりませんので是非「バランスよく」という県民の声に耳を傾けてほしいと思います。縦糸と横糸がしっかりと張りつめていて織るからこそ良い反物布地が出来上がります。「政策の決定の場に女性も」との声は戦後、昭和20年12月の衆議院議員選挙法の改正により、婦人参政権を得た第1回(2700人立候補464名当選)の選挙で39人の初の女性代議士が誕生して以来69年になります。国会での議長は実現しましたので我が長野県議会にもできないことはないと思います。
続いて、私の県議会との関わりについてのべさせていただきます。地域の高等学校や中学教員として20年余、又、工科短期大学校、信州大学と講師を勤め、高校再編計画により高校が統廃合され、地域の子ども達の選択肢がなくなると危機を感じ、子供たちと学校を守ろうと3月後半に県議会に出馬し、奇跡的に当選させていただき、現在に至っております。母親の目線でPTA母親文庫活動や水と緑を守る、子ども達の命を守る、女性たちの住民運動が社会への一歩でしたが、県議となってからはドクターヘリの導入はじめ天神トンネル等通学路や生活道路の整備安心安全の河川整備にも力を入れましたが、北欧に学び、教育・福祉・女性政策を学び県下各地での諸問題を各首長等と語る移動県議会も16ヵ所行う等改革を実行して参りました。平成の大合併には合併する町村には特別催を、又、自立する町村にはコモンズ支援金をなどという政策の中で、個人としては小さくても輝く町づくりを目指しておりましたが、両者がよりよく住民の思いが叶うように見守って参りました。国が想定していなかった越県合併山口村には「信濃の国を唱えつづけたいと涙する姉さまたちの会と共に反対運動を続けました。又、現場主義を貫き「豪雪」や「豪雨」など台風や噴火時又、3.11.12栄村や東北へも、3.17には物資をもって直接現場に飛び、国への要望も実行してまいりました。
現在県議会において多くの課題が待ったなしで有ります。特に中山間地の多い長野県において 都市型ではなく議会も現状を伝え理事者と両輪で信州風創生を独自に国に訴えるべきです。
≪中略≫
県議会は常に公平・中立を保ち、2次元代表制の中、県政の一環を担う存在であります。
県知事とは常に緊張感のある距離を保ちつつ県政が県民の為に稼働しているのか常に、検証する責任があります。そこで議長は議会をまとめる立場にありますが、副議長は、常に議長を補佐して、議長と共に議会運営を円滑に進める立場にあると思います。特に議長に決定いたしました西沢議員におかれましてはたくさんの条例に関わった中で、印象的なのは高校改革の際に代表として生徒たちの声を聴く、高校現場に出向く姿勢でした。共に県民の中へと一緒に活動ができる若手議長であります。是非ともにサポートさせていただきたい。そんな思いも立候補の理由の1つであります。またもう一つの理由は、副議長は広報委員の長となります。議会広報のあり方を更に考え発展させ各地を巡る「こんにちわ県議会」を年1回から2回に戻し「委員会のネット中継」を考え、広報にそれぞれの議員がどのような質問をし、県がどのように答えているか、又議案の賛否ぐらいは載せ、県民の皆様に関心を持ってもらえるよう最善の努力をいたします。
以上、県議会副議会議長選挙の出馬への思いを述べさせていただきました。どうぞご支援をよろしくお願い申し上げます。ご清聴ありがとうございました。