会派日誌

2004/8/31 火曜日アテネ五輪閉幕! 国内では、今年最大の台風で各地に被害。明日は「防災の日」。

テロを警戒し厳重な警備体制の中、五輪発祥の地で17日間にわたって行なわれたアテネ五輪は、選手の皆様の活躍で、日本の人々の心に大きな感動を与え29日に祭典の幕を閉じました。
金メダルの獲得は東京五輪と並ぶ16個、銀が9個、銅は12個、メダル総数は史上最多の37個という結果になりましたが、メダルに到達しなかった選手の健闘も心から称えたいと思います。4年後の北京大会に新たな夢をはせた選手、再起を誓う選手、皆、様々な思いで消える聖火を見つめた事と思います。
本当にご苦労様でした。そして大きな夢と感動を有難うございました!
国民は、選手の皆様の頑張りを見て、<何事にも全力で立ち向かい頑張れば出来る>という「勇気」と「元気」を、今大会を通じて与えて頂いたと感じています。

今年最大の台風16号は、各地に大きな爪跡を残し北上中です。暴風・豪雨・高潮等の影響により、死者・行方不明者・負傷者・土砂崩れ・家屋の崩壊・農作物への多大な被害等、人間の力では防ぎきれない数多くの災害が出てしまい、自然の破壊力の怖さを改めて感じました。被災者の方々には心からお見舞い申し上げます。
長野県内でも、収穫期間近かに迫ったぶどうやナシ等の果樹農家への被害が心配されました。今年は特に、集中豪雨・ひょう・台風と防ぎきれない強力な自然の力により、多くの被害や犠牲者が出てしまっている現実を踏まえ、明日の『防災の日』を前に「備えあれば憂い無し」の諺の通り、どんな場合でも、被害を最小限にくい止める心がけをしたいと思います。

「トライアルしなの」では、9月1日2日と2日間、県民協働ネットの東信地区現場視察に同行します。
JA佐久浅間小沼支所・伍賀支所・望月高校・産業廃棄物関連工場の視察・しなの鉄道他の現地視察を行ないます。                      

2004/8/24 火曜日今井県議 全国議員野球大会で名誉(?)の負傷にも負けず今日もパワー全開!

先週末の21日から行なわれた全国議員野球大会(主催:愛知県)に「トライアルしなの」から今井・田中・木内県議が参加しました。全国31府県議員が熱戦を繰り広げる中、長野県議会は1回戦、三重県議会と対戦し15対15の引き分けとなり、じゃんけん勝負で5対2で勝ち2回戦に進みました。
2回戦は、茨城県議会との対戦、わが会派の今井県議は女性議員1人という事もあり、マネージャーとして随行参加と思っていたところ、1回戦の後ご都合で帰られた議員が何名かおられ、11議員で戦う事となり急遽選手として出場。ライトを守った若々しい今井県議ですが、膝を傷めてしまい名誉(?)の負傷。
本日は、半月板にひびが入ったかもしれない痛々しい膝で、望月高校存続についての要望のため地元の皆様と来庁されました。
午前中は、上信自動車道の建設促進について、午後は望月高校存続についてと、膝の痛みに耐え、パワー全開で頑張っていました。
「望月高校存続について」は、北佐久郡望月町、浅科村、東御市の首長や同窓会などでつくる「望月高校の存続発展を図る実行委員会」(仮称)と、望月高校育成協議会の方々12名が県庁を訪れ、知事宛に要望書・教育委員長と長野県議会議長あてに陳情書を提出。今井県議も同行されました。元教師の今井県議は、特に教育関係に思い入れが強いので一生懸命対応されていました。
12名の皆様が、「トライアルしなの」の会派控室へ時間調整のためお寄り下さり一休みされました。
今井県議の足が早く治るよう願います。

2004/8/23 月曜日アテネ五輪日本選手大活躍!頑張る姿と美しい汗・涙・輝く笑顔 毎日大きな感動をありがとう!

アテネ五輪が始まって早10日が過ぎ、日本選手の活躍ぶりは目を見張るものがあります。
連日のメダルラッシュ! 過酷な練習に耐え自分自身に打ち勝った選手たちの輝かしい笑顔は、本当に眩しく、日本中に深い感銘と素晴らしい感動を与えてくれています。
アテネまでの道のりは厳しく険しく、選手の方たちは皆精一杯の練習を重ね、努力の末望み、皆の期待に応えるべく頑張りました。快挙を成し遂げた選手たち、残念ながらメダルに届かなかった選手たち、それぞれの選手の皆様たちが、情熱をむき出しにして頑張る姿が見る人を感動の世界へ誘い、深夜まで実況から離れられない状況をつくっています。
人間の能力は磨けばどこまで光り輝やくのでしょうか?・・・とても人間技とは思えない競技が続く中で、そんな思いを強く感じさせられたオリンピックです。その光が発せられるまでのひたむきで一途な「努力」にこそ真の価値があるのだと思い、選手の皆様のご健闘に心から敬意を表します。
これから競技に臨む方々は、後悔の残らないよう充分に実力を発揮してほしいと願います。
本当に大きな感動を有難うございます!!!

お盆休みが明け、早速18日に「トライアルしなの」では会派で林業振興課にご案内を頂き、「収入間伐等 現地調査」に全議員で出かけました。
午後から公用のある今井県議にあわせ、出発時間を早朝の8時30分とし議会棟を出発しました。まず、牟礼村の林業公社霊仙寺団地にて高性能林業機械による列状収入間伐及び作業道を視察し、次の中野市間山地区では、間山地区の集団化、急斜面地の間伐状況を遠望で視察しました。それから北信地区における素材生産・流通・木材加工の拠点である「北信木材流通加工センター」を視察し、高性能機械による間伐ビデオ等を見て意見交換を行ないました。
帰庁後、団会議を行い政務調査活動の報告となる広報誌について打ち合わせを行ないました。

盆明けの先週からパソコンのインターネット関連の起動が悪く、会派日誌の書き込みができない状況となり様子を見ていましたが、あまり調子がおかしいので相談したところ、多分お盆休みで数日使わない間に雷が入ったのではないかとの事、やっと正常になりましたので久しぶりに書き込みをしました。自然の力はいろいろなところに影響が出てくるものですね。

2004/8/10 火曜日向日葵のように愛らしく 若鮎のようにピチピチとした高校生が就業体験で今井県議に密着!

ことを趣旨とした、県の「ずく出せ修行」就業体験事業に、県会議員について研修したいと応募した両角佳菜子さんが、今井県議について8月3日と10日(本日)就業体験をしました。
会派控室は、16歳の若いお嬢さんが1人加わっただけで何かとても明るくなり雰囲気が華やぎました。
3日は、丁度会派として研修会・団会議があり、その後経営戦略局への要望書の提出、夕方から議員野球クラブの練習もあり一日盛り沢山の内容。
本日は午前中に教育委員会の定例会、午後は高等学校改革プラン検討委員会が開かれ、今井県議と会議を傍聴し、教育関連について学びました。身近なテーマの教育問題が研修課題であり、高校生としては、学校のこと等いろいろな事が決められていく過程がわかり良かったのではないかと思います。両日を通じて佳菜子さんは、沢山のことを体験し、様々な事を学び感じた事と思います。
特に今日は、就業体験の様子をテレビ局が密着取材という事もあり佳菜子さんはびっくりされたようですが、高校の放送部で活躍し、将来報道関係にも進みたい夢を持っているだけに、本来の明るさで自然体で取材に応じ、しっかりとした受け答えをしている様子を見、高校時代にこのように貴重な就業体験が出来た事は、佳菜子さんの人生にとって今後大きな糧になると思い、かけがえのない大切な思い出になるのではないかと感じられました。又、感想文や話の中で、16歳の純粋な目で捉えた県議会や教育システムについての感想は、新鮮でなる程と思う事が述べられ、参考になりました。
今井県議は長年教職に就いておられましたので、教師として佳菜子さんを導く姿勢がきちんとしており、持ち前の明るさ、心の温かさ、細やかな気遣いで佳菜子さんに接しておられましたので、佳菜子さんにとっては大変恵まれた就業体験になったように感じられます。
その様子を見ていて、三十数年前、不安な心を抱きながら教育実習で中学校へ行った時の事が思い出され、当時の様子が私の頭の中を走馬灯のように駆け巡りました。厳しくも温かく接してくださったT先生、「感謝状」まで書いてくださり学年会で優しくご親切に接して下さった先生方のご厚情が甦り、つい昨日のことのように懐かしく思い出されました。
佳菜子さんの将来に役立つ2日間であったことを心から望みます。

2004/8/7 土曜日「コメ」 国際シンポジウム2004信州大会 (8月20日)開催 近づく

8月6日午後、「コメ」国際シンポジウム2004信州大会開催について記者会見を終えた、大会委員長の森本尚武信州大学名誉教授と組織委員長の石川隆俊東京大学名誉教授が、実行委員会の方々と会派控室へお立ち寄りくださいました。
シンポジウムは下記ご案内の通り開催されますが、多数のご参加をお待ちしているそうですので、是非ご都合がつかれましたらお申し込み下さい。 
    
「コメ」国際シンポジウム2004信州大会
「コメの高度利用と稲作文化」開催趣意書

国連は‘02年に発した国連宣言で2004年を「国際コメ年」と決めるとともに、コメが人類の生存と繁栄の為に不可欠であるとの認識に立ち「Rice is Life」(コメは命)のテーマを掲げ、今年1年地球規模でコメに関する広範なイベントを繰り広げています。
有史以来、コメはわが国文化の原点を支え、イノチの糧とし、また民衆の活力の源として愛され続けてきました。弥生期以降の日本の歴史はコメを中心として刻まれてきたと言っても過言ではありません。しかし近年、コメの消費量は関係者の必死の努力にもかかわらず下降の一途を続け、今日ではかつての半分、国民一人当たり約1俵(60kg)を割り込むところまで落ち込んでしまいました。その結果、水田は減反を余儀なくされ、美しかった農村は疲弊し、人の心まで殺伐なものとなってきた感が致します。私たちはコメが日本の、そして世界の重要な主食であり、平和を希求する地球民の不可欠な食糧源であることに思いを馳せ、下記により信州「コメ」国際シンポジウム2004「コメの高度利用と稲作文化」と題してシンポジウムを企画いたしました。
まぼろしのノーベル賞学者と言われ今でも世界の医学会において尊敬を集めている世界初の人工発ガンに成功した山極勝三郎博士の生誕の地「上田市」において、主食としての「コメ」の再認識並びに「コメ」の多様な機能性についての最新の研究について著名な演者をお招きし開催出来ますことはこの上ない喜びとするところでございます。
お忙しいところ誠に恐縮ではございますが別紙により国際シンポジウムを計画しましたので格別なるご協力の程お願い申し上げます。 

 平成16年7月6日
          「コメ」国際シンポジウム2004信州大会

                   大会委員長 森本尚武
                   組織委員長 石川隆俊 

 「コメ」国際シンポジウム2004信州大会
 「コメの高度利用と稲作文化」開催要領

・開催日時 平成16年8月20日(金曜日)午後1時30分縲怩T時30分
・開催場所 上田市マルチメディア情報センター国際会議室
       長野県上田市下之郷812竏窒P(電話0268-39-1000)
・主  催 「コメ」国際シンポジウム2004信州大会実行委員会
・後  援 国際コメ年日本委員会・農林水産省関東農政局・長野県・上田市・SBC信越放送・テレビ信州
長野朝日放送・長野放送・毎日新聞社長野支局・信濃毎日新聞社・信州民報・東信ジャーナル
・事 務 局 「コメ」国際シンポジウム2004信州大会実行委員会事務局(ドーマー?内)
・参 加 費 1名 5,000円(当日受付にて納付いただきます)

・プログラム
開会の辞          組織委員長(東京大学名誉教授) 石川隆俊
ウエルカムメッセージ    大会委員長(信州大学名誉教授) 森本尚武
シンポジウム開催に寄せて   長野県農政部長  鮎沢光昭
ようこそ信州上田へ 上田市長   母袋創一

基調講演
    「米に含まれるイノシトールとIP6によるガン抑止効果」
         (米国)メリーランド大学・医学博士   イヴァナ ブセニック

    「最近の米事情」
       農林水産省関東農政局 食糧部長          松本裕志

講  演
   「コメの最新研究から」  (独)食品総合研究所・農学博士 豊島英親

「IP6とイノシトールに寄せる臨床医の期待」
    群馬県太田市医師会 坂本胃腸科医院院長・医学博士   坂本孝作

「発芽玄米の発酵食品への応用」
              長野県食品工業試験場・工学博士  吉川茂利

   「ここまでわかった 米の機能性」 ?ファンケル取締役・農学博士 石渡健一

   「発芽玄米食による血液への影響」
              東京大学名誉教授・医学博士    石川隆俊

   「二十一世紀の主食・発芽玄米」
              信州大学大学院教授・農学博士   茅原 紘
=============================

「コメの高度利用と稲作文化」フリートーキング
 フリーパーソナリティ     武田 徹
=============================

トワイライトパーティー   18:00縲鰀
上田市マルチメディア情報センター中庭

以上ですが、素晴らしい内容ですので是非ご参加ください。

2004/8/6 金曜日「風のひと 土のひと」 色平哲郎先生から学ぶこと

今日も朝からギラギラとした太陽が容赦なく照りつけ暑い日です。蝉がミンミン鳴いています。
そんな中、今年度になってからの会派の政務調査活動をまとめるために会派日誌をさかのぼり読み返してみました。その中で、7月上旬に行なった佐久での県議会報告会の翌日、南相木村の色平哲郎先生をお訪ねした事を思い返しながら、色平先生について改めて考えてみました。
先生は、常に自然体でおられながら何てエネルギッシュで活力にあふれ、独特のオーラを感じさせて下さるのか?いつもお忙しいのに細やかなお心遣いが出来るか?・・等等先生に関して考え始めると限がありません。地域に入り「土のひと」となりながら、常にお考えや行動は「風のごとく」世界を駆け巡り、医学の分野だけではなくオールマイティーな見地でものを捉えておられる先生にお会いすると、私のように不勉強でものを知らない愚か者にも先生の素晴らしさがグイグイと伝わり感じられるのは何故なのか?人間的に魅力があふれ、本当に不思議な偉大な先生です。
色平先生は会派控室へも突然お見えになられ、「皆さんお元気ですか?県で会議があったものですから」とほんの数秒?お顔を見せてくださり「では皆さんによろしくね!」と、まるで風のごとく帰られてしまわれますが,そんな時、一風の爽やかな風が吹いた後の爽快感と清涼感が感じられ「頑張ろう!」という「元気」と「ひとの優しさ・温かさ」をおいていってくださるのが不思議です。
このように村の患者さんたちは、病だけではなく心も癒されているのかなと感じます。

長野県南佐久郡南相木(みなみあいき)村診療所長、内科医、NPO「佐久地域国際連帯市民の会(アイザック)」事務局長。1960年神奈川県横浜市生まれ、44歳。東京大学中退後、世界を放浪し、医師を目指し京都大学医学部へ入学。90年同大学卒業後長野県厚生連佐久総合病院、京都大学付属病院などを経て長野県南佐久郡南牧(みなみまき)村野辺山へき地診療所長。98年より南相木村の初代診療所長となる。外国人HIV感染者・発症者への「医職住」の生活支援、帰国支援を行うNPO「アイザック」の事務局長としても活動を続ける。こうした活動により95年、タイ政府より表彰を受ける。
現在、長野県東南部、人口1300人の南相木(みなみあいき)村(鉄道も国道もない山の村)で家族5人で暮らしている。

先生のホームページ「村のお宝」の中で、先生が信州の村医者となられた件(くだり)があります。

十年前、佐久病院での研修生活を終えて大学に戻る私に、「一兵卒の軍医」としての戦争体験を持つ若月俊一院長(当時)が、送別の宴を開いてくれた。
その席で先生は、『どこまで続く泥濘(ぬかるみ)ぞ/三日二夜の食もなく/雨降りしぶく鉄兜……』と哀切に歌った。厭世的曲調で軍部が禁止した『討匪行(とうひこう)』なる軍歌だった。
歌の後、突然「君、深沢七郎さんの『楢山節考』は読んだかい」と訊かれ、戸惑った。息子が年老いた母を「お山」に背負って捨てに行く話だ。
「文学ならともなく、歴史的存在としての『お山』を僕は認めない。君はどう考えるか?」

この時、私は乗り越えるべき対象としての「お山」を心のなかに刻んだ。その後信州に戻り、村医者となった。

わが南相木村にももうすぐ厳しい冬がやってくる。
道路が凍結し、往診に骨が折れる季節だ。
それでもお年寄りたちの肉声を聴きたくなる。
とくに医師としての使命感に燃えているからではない。
庶民の声なき声が体現する「ものがたり」にこそ現代史を読み解き、未来を考えるうえでの「お宝」が潜んでいると感じるからである。

又、先生のホームページのトップページに―晏陽初 Yen Yang Chu (1893-1990)氏の詩が載っています。

「人々の中へ」 Go to the People

人々の中へ行き
人々と共に住み
人々を愛し
人々から学びなさい
人々が知っていることから始め
人々が持っているものの上に築きなさい

しかし、本当にすぐれた指導者が
仕事をしたときには
その仕事が完成したとき
人々はこう言うでしょう
「我々がこれをやったのだ」と

若月俊一院長から学んだ「こころ」。色平先生の決断。「人々の中へ」から感じられる人間としての姿勢。全ての人が心に刻むべきと感じ、深い感銘をうけました。
仕事を通じ県議さんたちの県政活動を身近に感じる事が出来る私としては「人々の中でこころ」を感じられる県議さん達が、真の県民益のために、
《人々(県民)のために、人々(県民)のための》更なる活動をして下さる事を願い、改めて期待しました。

過去の会派日誌