東京等、暖かい地域で桜の花が満開になった美しい光景がニュースで報じられていますが、春の訪れが遅い信州では、ここ数日とても寒く、花びらのような春の雪が舞って冬景色に戻ってしまいました。
飯山地方では大雪注意報が発令され、積雪が心配されます。
「トライアルしなの」では「あおぞら」との県外視察を昨日から予定していましたが、都合がつかなくなった今井議員は参加できず、島田議員は昨夜から合流しました。
本日は、我孫子市役所にて『おおばんあびこ市民債について』と、『古利根沼の活用と緑のボランティア活動について』の説明を受け、古利根沼周辺の現地視察を行なう予定です。
本日30日、県庁では県教育委員会の臨時会が開かれ、県立高校89校を79校(全日制75校、多部制・単位制4校)に再編する実施計画案が示されました。
定時制・通信制の23校は、多部制・単位制4校を含む14校に再編する予定。
今井議員は、臨時会を傍聴。他会派の議員や、先に長野西高校通信制の存続を願った小林さんご夫妻や、高校生もたくさん傍聴に訪れ、会場内は沢山の人であふれました。
実施計画案の概要は下記の通りです。
<第1通学区>
・2007年 飯山照丘と飯山南統合。その後飯山北の校舎改築にあわせ同校とも統合。
・中野と中野実業が統合。
・中条と犀峡が統合し、犀峡の校舎を使う。
・松代と長野南が統合。当初案通り松代の校地・校舎を使う。
・2008年度に屋代南が多部制・単位制へ転換。2010年度に通信制設置。
<第2通学区>
・野沢南が多部制・単位制へ転換。
・丸子実業を全日制の総合学科にする。
・望月と蓼科は統合、蓼科の校地、校舎を使用。
・上田千曲定時制は屋代南と統合。
<第3通学区>
・岡谷東と岡谷南は統合。校舎は将来、校舎が新しい岡谷東ではなく岡谷南に統合する方針。
・飯田工と飯田長姫が統合、飯田工の校舎を活用する方針。
・箕輪工業の全日制廃止。多部制・単位制へ転換。上伊那農業定時制を統合。
・飯田長姫と飯田工業の全日制、定時制を統合。
<第4通学区>
・木曽と木曽山林統合。両校舎を使用。
・松本筑摩は松本工業定時制を統合し、多部制・単位制へ転換
・大町と大町北は統合し、大町の校舎を使用。
定例議会最終日の本日は、本会議と、選挙区等調査特別委員会が開かれる予定でしたが、本会議は午後1時開会の予定が、議会選出の県監査委員の選任をめぐり混乱し、何と本会議が始まったのは午後10時過ぎ。
任命権者である知事が、県会が推薦した議員について、「県会調査特別委員会(百条委員会)が認定した知事の偽証を告発議案の提出者であり、知事に対する実質的な不信任表明。県行政のチェック機関として公正中立であるべき監査委員への就任は、不適切である」との理由から提案を受け入れず拒否。知事が、自ら監査委員にふさわしい議員を指名し提案したものの、当該者や会派等の要望があり、県議会へ提案取り下げを申し入れたところ受理されなかったという経緯の基で提案された選任案でしたので、結局起立採決の結果、賛成少数で知事が提案した選任案は不同意となり、閉会となりました。
何か、複雑な思いの一日でした。
又、本日は本会議開会までの合間をぬって、『選挙区等調査特別委員会』が開催され、最終結論として、来年春の県議選で、公職選挙法に基づき北佐久、諏訪、下高井3郡を隣接市に任意合区することを決定ました。既に小県、埴科、下水内の3郡を同法に基づいて強制合区することは決めており、選挙区は現行より4少ない26となり、定数は現行通り58名。昨年10月実施の国勢調査結果が確定するのを待って条例改正案を作成し、9月定例県議会に提出する予定との事です。
今井議員の地元である「北佐久地域」は任意合区の候補地の一つとなっており、今まで住民や町議会等いろいろな立場から要望もでており、決定が注目されていました。「トライアルしなの」は、せっかく自立を選択した「北佐久郡」の『郡』を割らない事が一番の大前提であり、できれば強制合区(北佐久郡のみ)を望んでいた経緯の中で、最終的には多数決なので、以下のとおり決定しました。
今回の任意合区により、佐久市・北佐久郡区が合区(定数4)、茅野市・諏訪郡富士見町・原村が合区(定数2)、岡谷市・諏訪郡下諏訪町が合区(定数2)、中野市・下高井郡区(定数2)の計4選挙区が生まれる予定です。今回の選挙区決定には、、任意合区により、死に票が多い定数1の「1人区」や、選挙区内の市町村が地続きでなく2つ以上の区域に分かれる「飛び地」選挙区の解消と、選挙区の「1票の格差」(同2・11倍)の縮小を目指しました。
本日決定した区割りによると、議員1人当たりの人口が最も少ない飯山市・下水内郡区(定数1、人口2万7440人)と、最も多い諏訪市区(定数1、人口5万3236人)の1票の格差は1・94倍で2倍を割る事になります。
決定により、北佐久郡は割れることはなかったのですが、軽井沢・御代田町が合区するなら「しなの鉄道」沿線の小諸市を希望していた経緯もあるので、今井議員の心は複雑に揺れ動いている様子でした。
又、県立高校再編問題で「長野西高校の通信制存続」を求める障害に負けず向学心に燃え勉学にいそしむ小林御夫妻を始めとし、同校の先生や有志の方々が、県教委に対して、身体障害者用の設備があるという事を認識していながら長野西高校の通信制を廃止する理由など13項目の公開質問状を提出しました。
第一通学区の高校改革プラン検討委員会からは、屋代南高校の多部制・単位制に長野西高校の通信制を統合する報告書が提出されていますが、現在長野西高校にはエレベーターや障害者用トイレなど障害を持つ生徒への設備が配慮されており、候補校となっている他の学校の設備はまだ不充分な事と、通学が大変になるため、何とか存続して欲しいとの思いで要望をされています。
いつも教育問題に関心を持たれ、積極的に行動する長野市にお住まいのSさんが、まとめ役として輝いておられる姿が印象的でした。
障害をもたれている方達にも優しい高校改革をと強く望みます。
青空が澄みわたり、浅間山や、はるか見える山々の残雪が美しい爽やかな土曜日、軽井沢町の借宿公民館において『トライアルしなの移動県政報告会』を開催しました。
今回は、他会派の永井一雄議員・田口哲男議員にも参加協力を頂き、県民の皆様に多くの視点から捉えた県政を報告できる大変良い機会となりました。
早朝10時からの開会にも関わらず100名近い皆様にお集まりいただき、予算関連・福祉教育関連・百条委員会関連・田中県政の成果等県政全般について報告し、質問等の意見交換を加えながらすすめました。
障害福祉等に対する要望もあり、丁度新年度から今井議員が社会衛生委員になることもあり、早速後日詳しく説明をお聞きし、県民の皆様の意志が反映できるようにと応えていました。
いつもながら軽井沢の方々はとても熱心で、地元の皆様が会場の設置等も率先してやって下さり、とても有り難く感謝しています。
知事のお父様も軽井沢住民であられるので会場に来て下さり、熱心に耳を傾けて下さいました。
3時間近くの県政報告が終わり、その後は懇談会に移りました。
『トライアルしなの移動県政報告会』も会派の発足当初から始め、既に20数回行ってきましたが、どの会場でも県民の皆様の生の声を聞くことが出来、真の県民益は何なのか気付く良い機会になっていると感じます。
又、昨日24日には、県の部課長級職員326人に対し、4月1日付の人事異動の内示がありました。移動には悲喜こもごも、様々な思いが交錯します。また、全部局が「課」から「チーム」に改められました。
又、10の地方事務所には「地域主権」を目指す組織再編の一環として、課長級の「地域改革推進幹」が新たに配置され、保健所、建設事務所との調整や市町村との連携強化が目指されます。
異動規模は、2901人。4月1日から2年の任期付きで、新たに2人歯科医師と歯科衛生士の方が採用されるそうです。
本日は、総務委員会・文教委員会が開かれ、総務委員会は採決まで行かず、引き続き22日に行われることになりました。
文教委員会では、欠員となっている県教育委員の人事案が、賛成3、反対5の賛成少数で否決となり、23日の本会議でも否決される見通しになってしまいました。
又、百条委員会の元委員のうち、7会派(自民党、県民クラブ・公明、緑のフォーラム、志昂会、県民協働・無所属ネットの各2人、緑新会、政信会の各1人)は、県が情報公開請求を受けた田中知事後援会元幹部の「働き掛け」記録文書を破棄したとして、知事と県職員2人を刑法の公用文書等毀棄の疑いで週内にも県警に告発する方針を固めたとの事。
百条委員会については、いろいろな思いが交錯しますが、早速県民の方から、「告発するなら県民の税金を使わず、告発する議員さんたちが経費は自己負担をして欲しい。」という意見が多く寄せられ、これ以上公費は使わないで欲しいとの意向でした。
裁判になると、それらに要する経費は、県民が望む望まないに関わらず、やはり県民の税金が使われるのでしょうか?
本日「ようこそ知事室へ」が行われ、長野市のSさんが申し込まれ当たったので、先日ホームページで紹介させて頂いた長野市の小林昭良さん(実名紹介はご本人の了解済)はじめ長野県のこどもを守る会の会長さん、保護者の方々も共に参加し、知事へ『教育について』様々な意見・要望・提言をしました。
高校教育改革について、長野西高校の通信制の存続を求めて等の意見に対して、知事はとても温かいまなざしで聞き入ってくださり参加者にとってはとても有意義な機会になったと思います。
参加者のお一人である小林さんは、ご不自由な御身体で車を運転され来庁されましたが、言葉もご不自由なので、知事との限られた時間内に思いが通じるようにと、下記の文章を持参されましたので、紹介させていただきます。
小林さんは、かつて吉村知事の在任中に「長野西高エレベーター設置」について要望する際、「人間はだれでも基本的に平等であることを教えるのが教育であり、それをするのが学校です。その基本となる学校が先頭にたち率先して推進すべきであると思います。
人は人の間にいてこそ人間たり得るはずです。その中で苦しみ、悲しみながら得るものが幸福であり、その幸福を追求すべき権利は誰もが持っているはずです。
障害者やその家族が持つ計り知れない悲哀、それはその個人の責任ではありません。それを少しでも軽減すべきが、福祉行政の基本ではないでしょうか。
太陽の光はどこにいても、誰に対しても平等にふりそそがれます。あの太陽の光のような県政であってほしいと思います。(一部掲載)」の文章が添えられていました。私も、深い感銘を受けました。
2006年3月20日
信州長野県知事 田 中 康 夫 様
長野西高の通信制存続を求めて
長野市 小林昭(てる)良(よし)
高校再編について殆どクローズアップされない問題として、長野西高等学校(以下「西高」)の通信制の廃止があります。これについて身体に障害を持つ立場から通信制の存続を強く訴えたく筆を執りました。
ご存知かと思いますが、西高には身体障害者用のエレベーターとスロープとトイレの設備があり、多くの身体に障害を持つ方々が学んでおりますし、学んできました。この設備は、25年ほど前に木造校舎からの建て替えの際、「西高を当面の障害者の学ぶ場ととらえていただくように」と、当初設置予定のなかったエレベーター設備等を、教職員、在校生、卒業生が一丸となり当時の吉村県知事へ働きかけ、ようやく設置されたという経緯があります。その当時も車椅子で通って来ている方がおられ、木造校舎の急な階段を級友やご両親が運び上げている様子をよく見かけました。
現在でも、このように障害者用の設備のある高校は全国的にも稀な存在ではないでしょうか。そうした観点からすれば、私の認識不足かもしれませんが、バリアフリーとかユニバーサルデザインとか言われている割には、障害者の教育環境の整備は立ち遅れているのではないかと思います。
障害を持つ者ほど教育はより大切であるし、学べる場は多くあるべきではないかと思います。分け隔てのない統合教育こそ、より重要で大きな価値があるものと信じます。
私は25年前に西高の通信制を卒業し、勉学の重要性を知り、また現在の生活があるのも西高での学習があったが故と確信しております。また妻は現在、一部生(大学で言う聴講)として障害を抱えながらも朝5時に起きて毎週日曜日、西高へスクーリングに通っております。屋代南に移ると通学は困難になると心配しております。
身体障害者はその障害を補うべき勉学が必要不可欠です。その機会を奪うこの統廃合には憤りを覚えますし、屋代南に統合された場合には、そこに新たにエレベーターなどを設置しなければならず、それなりの予算措置も必要となるのではないでしょうか。
もう一つ、通信制は毎日通う必要がなく、障害を持ったお子さんを持ち、高校へ送り迎えをしなければならない親御さんにとってもメリットがあろうかと思います。そうした場が長野市からなくなることにも大きな疑問を持ちます。
県財政の厳しさは承知していますが、未来を背負う子どもたちのためにも、身体に障害を持つ方々のためにも、教育県としての長野の威信にかけても教育関係費削減はすべきではないと考えます。
教育の問題は極めてデリケートな問題であります。県民の意見を無視して、強引に進めることは絶対あってはならないと強く思います。
熟考と再考を心からお願いします。
連絡先 E-MAILアドレス:coba-t@valley.ne.jp
3月18日から3月24日までは「春彼岸」この1週間のまん中の21日は「春分の日」で、この日を境に昼間の時間が長くなりますので、何か人の気持ちも明るくなるような気がします。
今日は彼岸の入りです。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われていますが、上田地域は、前日の荒れ模様から、寒くても穏やかな日になりました。叔父の17回忌の法要が行われ、全国から集まった親戚縁者と菅平近くの「あずまや高原」で宿泊。上田から車でわずか30分位の所ですが、上田とは別世界の吹雪となり雪景色、都会から来た人達は寒くて吃驚していました。
県議会は、来週から採決・役員選任が始まります。
又、県庁では20日縲鰀28日まで1階ロビー・県民ホール等に県庁見学した子ども記者の新聞・お手紙展示会『ワクワク・ドキドキパビリオン』が開催されます。
小学生達の県庁社会見学が,昨年9月から、今までの建物の中をまわって説明を『聞くだけ』の見学から、『体験型』見学にかわり、子ども達一人一人がそれぞれの部屋を訪ねて、聞きたいこと、知りたいことを職員に直接聞いて回る”こども記者体験”その学校を卒業した職員がサポーターとして一緒にご案内、などなど、子どもたちと職員のふれあいを大切にする見学に生まれ変わりました。
学校へ戻った子ども達から、たくさんの心温まるお手紙や、記者体験の成果を一生懸命まとめた新聞等が届けられた作品が展示会されるそうです。
今朝上田駅の前の温度計が氷点下3℃を示していました。
一昨日から降っている雪が今日も一時舞っていました。寒い日です。
今週に入って、各委員会での審査が始まりました。
又、昼食時には、各委員会の記念撮影等が行われる等、今年度最後の定例会だという事が感じられます。来年の今頃はもう4月の県議選に備えて議員の皆様は大変だと思います。
来週からは、新年度の役員選任、委員会構成が決まってきて、新年度に備えます。
文教委員会では、高校再編についての改革が大きな課題なっていると思いますが、
長野市にお住まいのK氏よりメールを頂きました。
とても深い感銘を受けましたので、ご本人の承諾を頂き、掲載させていただきました。
御自身も障害を持たれながら、向学心にあふれ素晴らしい感性をお持ちの方です。
<以下がK氏よりのメールです>
高校再編について一言申し上げたいと思います。
現在、長野県が推し進めようとしている高校再編の中に、ほとんどクローズアップされずにいる問題として長野西高の通信制の統廃合があります。
西高の通信制を廃止して、再編される坂城高校の多部制・単位制へ移行させるという案です。
通信制には働きながら学んでいる生徒が多く、長野から坂城まで通うとなると通学時間が増え、自宅学習の時間も減り、勤務にも支障が出ます。学ぶ場の削減は大きな問題です。
統廃合には基本的には反対ですが、どうしても、そうしなければならないのであれば、西高(あるいは坂城高校)は分校とし、相互で(実際に授業をする学校を交互に換える)コンピュータ使用の遠隔地教育という方法も考えられますが、いかがなものでしょうか。
もうひとつ、西高には身体障害者用のエレベーターとトイレの設備があり、多くの身体に障害を持つ方々が学んでいると聞き及んでいます。この設備は、25年ほど前に木造校舎からの建て替えの際、西高を当面の障害者の学ぶ場ととらえていただくようにと、当初設置予定のなかったエレベーター設備を、教職員、在校生、卒業生が一丸となり当時の吉村県知事へ働きかけ、ようやく設置されたという経緯があります。障害を持つ者ほど教育はより大切であるし、学べる場は多くあるべきではないかと思います。
また、通信制は自学自習が基本であり、自分のペースで学ぶことができることから、現在も増加しつつある通学の困難な不登校の生徒への受け皿としても重要な位置づけであり、高校の多様性という観点からも、学ぶ機会を増やすといったことからも、一通学区に一校程度以上の通信制を含む多部制・単位制は必要でありましょう。
県財政の厳しさは承知していますが、未来を背負う子どもたちのためにも、教育県としての長野の威信にかけても教育関係費削減はすべきではないと考えます。
教育の問題は極めてデリケートな問題であります。県民の意見を無視して、強引に進めることは絶対あってはならないと強く思います。
熟考と再考を心からお願いします。
現在、西高で学んでいる障害を持つ人達や、これから学ぼうとしている人達に、どうか、お力をお貸し下さい。
高校改革についてや、K氏のお考え・ご要望等に対して、感想・ご意見がございましたら、「トライアルしなの」までお寄せください。