小林議員のレポートです。戦争や紛争は「仕掛ける軍団」がいます。彼らはいつもねらっています。世界中が拝金・物質主義に溺れ、地球丸は沈没寸前。環境破壊の最たるものが「戦争・紛争」。やればやられるんです。武力による「平和」なんてないんです。次に進みましょう。「地球に生まれた理由探し・・・」
小林議員レポート 平成20年10月16日
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長野県「国民保護」訓練を問う集い
―「国民保護計画が発動される日」―
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10月4日(土)、長野市生涯学習センターで開催された―長野県「国民保護」訓錬を問う集い―に参加した。この集会は、「国民保護法」と「国民保護計画」に基づいた実働訓練が11月26日に長野県の主催によって長野市で行なわれることに対し、訓練の持つ意義を問い直し、訓練実施を取りやめ自治体による平和行政の推進を求めて開かれました。
「国民保護法」により、国は4つの想定①敵国軍の着上陸②敵国による空襲③ミサイルの飛来④ゲリラ活動について自治体毎に保護計画を策定するよう迫っているのですが、これに抗し続けてきた前国立市長の上原公子さんの基調講演は以下の内容でした。
国民保護法は、①基本的人件を侵害、②国民総動員法につながっていく、③「戦争の放棄」を侵害するもの。
訓練はどんどん範囲が拡大されていく。①避難に必要な輸送関連、②ライフライン、③マスコミ。
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自衛隊は国民にとって日常的な存在ではなく抵抗感がある。だから、防災訓練に絡めて実施する。しかも、軍隊は国民を守る存在ではなく市民全体を守るなんて不可能なこと。現に長野市での訓練ではテロを想定し、自衛隊は非難誘導は行わず、サリン(毒ガス)の除去の傍線と給食を分担することになっている。「国民保護法」等4条には国民協力がうたわれているが、強制はできないはず。訓練に動員は出来ないのだが、安心・安全をキーワードに国民を駆り立てている。千葉県豊浦町で行われた自衛隊の訓練には160名の住民が参加したが、そのうちの120名は子どもだった。武器を携行した自衛隊に混じって。
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11月26日の長野市での訓練は参加機関・人員過去最大だという触れ込みで、600人の市民参加を目途としているが、自発的な参加者はいまのところおらず、長野赤十字看護学校の生徒100名が動員されるようだ。子どもが何人動員され、参加指定機関はいくつで、自衛隊の役割は何で、武器を携帯しての訓練なのか見極める必要がある。警察と消防だけで十分な訓練であって、自衛隊が出てきて1,500万円もの大きな予算を使うのは誤りだ。
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憲法は抽象的なもので、国民の努力で具体的にしていかなくてはならない。名古屋高裁判決で平和的生存権をみとめたことは画期的なできごと。これまでに25の自治体で無防備都市宣言の直接請求が行われている。これがもっと広がれば改憲の発議を防げることになる。また、ジュネーブ条約を市民が学んで実践することも必要だ。
軍隊は一般市民の生命を脅かしてはならないとするのが国際法だ。戦争に協力させられない権利を広めていこう。(以上)
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私はいつも思い出す。ルワンダの女性の嘆き、「私達は文明などを求めない。静かに家族が暮らせればそれで十分。文明国といわれる国の人々の望むのものなど何一つのぞまない」と。兄弟が、親子が殺しあう・・・フツ族・ツチ族がいがみ合う2項対立を置き土産にして去っていったベルギー。彼らはいつだってそんな姑息な手段を使う。その国がいま、女性政治家7割を占める。多くの男性が殺されて・・・。
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<文教企業委員会>の県外視察があり、今井議員が参加した。
日程は、次の通り。
★10月15日(水)
15:30~・京都市教育委員会(教育センター)(京都市)
★10月16日(木)
9:00~・京都市立北総合支援学校(京都市)
13:00~・奈良県立奈良西養護学校(奈良市)
14:30~・奈良県立盲学校・奈良県立ろう学校(大和郡山市)
15:50~・奈良県立筒井寮(大和郡山市)
★10月17日(金)
10:15~・三重県教育委員会(三重県庁)(津市)
13:00~・三重県企業庁三重ごみ固形燃料発電所(桑名市)
午後一時より、議会運営委員会があり、今井議員参加。終わり次第、教育委員会傍聴。教育委員長に前茅野市長の矢崎和広氏選出。教師のセクハラで精神的ダメージを受ける子ども達。痛ましいばかりの報告に、事なかれ主義でたらいまわしにする体質を改めなければと思うのは、心当たりのある経験をしたわたしばかりではないはず。こどもの友人はそれが遠因で自殺している。健全な恋愛経験も無く、社会経験も無く教師になるからでもあるまいに。
こんな規律を作らなければならないなんて。大人に・・・いえいえ、教師になり切れなかった大人。
裁判長の質問、「本当に好きで教師になったのか」に応えて曰く、「3才からピアノを習わせられ、親から先生になりなさいと・・・」。こんな人を教師に合格させる採用試験を改革せよ!わたしは、教育実習時に、「教師とは、聖職」「教える者は、教わる者」と認識。容易に教師の職を選ぶものを軽蔑さえしたものですが・・・。
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長野県議会がん制圧議員連盟は、2日間の予定で県外視察を開催、今井議員、小林議員が参加した。
午前中には、トライアルとして,広島県庁を訪問し、部局の説明を受けた。
★10月9日(水)
9:30~広島県庁
1)教育委員会
・平和教育について
2)健康福祉局
・原爆症について
議員連盟
14:00~・広島県立広島病院
★10月10日(金)
9:30~・広島ホスピスケアを進める会
最終日、今議会に陳情60件、請願25件が提出されました。小林議員は戸草ダム推進に対して、反対討論を行いました。又、今井議員は危機管理建設委員長報告に対する質疑を行いました。昼の休憩時に、雇用促進住宅の存続を陳情されている須坂市の皆さんが来室され、永井議員・今井議員が対応。弱者切捨てがここにもあらわれ出ています。住みにくい世の中。分断される、「和」を尊ぶ国民。どこかおかしい。どこまで落ちる・・・。小林議員の反対討論を以下に記します。
小林議員 反対討論 平成20年10月6日ツꀀ
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委第3号 戸草ダム建設事業の推進を求める意見書(案)に反対の立場から討論を行います。ツꀀ
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終戦直後、長野県は台風が襲来するたびに水害に見舞われました。それは、戦時中、山林を乱伐し、護岸工事を怠ってきたからだと言われています。当時の林虎雄知事は『TVA』、テネシー川総合開発、副題は『デモクラシーオンザマーチ』,民主主義は前進するでありますが、この本にヒントを得て、長野県を一つの谷に見立てて総合開発をやろうと着想されました。そこで、水系別に被害状況を調べてみたところ、天竜川が一番ひどく、支流の三峰川と小渋川によって荒れていることが判明、この2つの川に多目的ダムを築き、抑えることによって天竜川は治まるということだったと、元県公営企業管理者の相沢武雄さんは回想しておられます。ツꀀ
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このような経緯によって、建設されたのが美和ダムであります。美和ダムは県営の治水、発電、農業開発の多目的ダムとして昭和27年4月に総工費31億6,000万円で着工、昭和34年11月に完成しました。ところが、当時40年分として計画されていた堆砂量660万緕・に匹敵する土砂が昭和36年までの僅か3年間で堆積。その後も昭和57年、58年の洪水で約600万緕・が堆積するなど、平成17年までに約2,000万緕・もの土砂堆積があり、砂利採取のための掘削約500万緕・、また美和ダム再開発事業により約200万緕・の土砂を掘削し、現在かろうじて有効貯水容量を保っております。ツꀀ
なぜ美和ダムの堆砂は激しいのでしょうか。伊那山地と赤石山脈の間を一直線にはしる中央構造線に沿った断層破砕帯の谷が激しく浸食を受け、至る所に崩落地があり、ダム上流に大量の土砂が堆積しているからであります。6月17日に戸草ダム予定地の上流船形沢で大規模な崩落が確認されています。この崩落により三峰川の流れは白濁水に変わってしまったままです。崩落地下流にダムを造って治水対策とすること自体、おかしなことと考えます。ツꀀ
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戸草ダムの疑問点を列挙すれば、ツꀀ
1、平成13年7月に田中前知事が不採算を理由に工業用水、発電用水の使用権設定取り下げ申請を行って以降、ダムは目的を半ば喪失し、また治水効果も定かではなく、高さ140m全長300mの巨大な砂防えん堤を造るようなものであること。ツꀀ
2、工事用道路の建設やダムに貯水することにより崩落が促進され、ダム堆砂によって洪水調節機能が失われていく可能性が極めて高いこと。仮に、戸草ダムに排砂施設を設けるとする場合、美和ダム恒久堆砂対策施設の総事業費に400億円近くを費やしたことを考えれば、建設費1000億円のほかに巨額の出費を強いられる可能性があること。ツꀀ
3、天龍川の洪水の特徴は、水とともに多量の土砂が流出することであるが、その土砂が本川、支川に建設されたダムによって遮られるため、河口部で海岸侵食の原因となっていること。ツꀀ
などであります。ツꀀ
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戸草ダム建設事業の推進を求める意見書(案)で触れられている三峰川流域の治水対策については、天龍川上流の「治水の目標」で試算された3点、(1)大規模な狭窄部か放水路トンネルの掘削(2)戸草ダムの建設(3)既存ダムの洪水調節機能強化のいずれを選択した場合でも、美和ダム下流域において戦後最大の洪水に対応できるとされております。ツꀀ
さらに美和ダム上流域には、美和ダムの建設と過去の災害によって危険地帯とされている地域では住民のほとんどが移転されており、現在氾濫原内に住んでいる方はいらっしゃいません。天龍川水系における30年間の河川整備のあり方を示す「整備計画」のたたき台の中で、新たなダムに頼らず、美和ダムの洪水調節機能の強化と河川整備により50年に一度の洪水に対応することが明示されております。戸草ダムの問題を美和ダムまでの狭い範囲で考えるのか、それとも天龍川全体の治水対策としてとらえるのか問われなければなりません。ツꀀ
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高度成長期やバブル期以降、自然環境や社会環境に対する住民の意見も多様化しており、治水事業においても、人間本位・経済効率重視の視点から、人間と自然の共生というテーマを明確に打ち出すべきであります。ツꀀ
以上の理由により、治山・治水の根本に立ち返るため、戸草ダム建設を見送るとした方針に賛意を表明し、委第3号戸草ダム建設事業の推進を求める意見書(案)への反対討論といたします。議場内の議員各位の賛意をお願いいたします。 (以上)
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