会派日誌

2008/9/4 木曜日京都府視察レポート

 先月4日の、京都府視察について、小林議員がレポートしてくれました。以下に記します。 

 トライアル信州では、8月4日に京都府での調査を行いました。調査項目は7項目です。 

1、まなび教育推進プラン 2、京都府子どもの読書活動推進計画 3、子ども・地域の安心・安全活動支援事業 4、京都子育て支援医療助成費 5、きょうと子育て応援パスポート事業 6、「京都モデル」子育て応援中小企業認証制度 7、京都府における「ひきこもり支援」   

 注目するべきは「ひきこもり支援」です。山田知事がリーダーシップを発掘して、全国に先駆けての取り組みで、潜在化するひきこもり者への相談支援のための民間・行政間のネットワークづくりや、ひきこもり者の60%以上が不登校を経験していることから学校との連携による初期型ひきこもり訪問応援チームの創設、就労支援機関の前段となる社会体験機会の提供が実施されています。事業概要は次の通りです。 

1)情報発信 

 ひきこもり者が自宅で支援情報を得たり、専門家との相談も可能な「京都府ひきこもり支援情報ポータルサイト」 

2)相談 

 本人だけでなく家族も利用できる「京都府ひきこもり相談支援センター」 

3)訪問 

 義務教育終了誤から20歳になるまでのひきこもり初期段階の青少年の求めに応じて訪問し、社会的自立に向けて支援する「初期型ひきこもり訪問応援チーム『チーム絆(きずな)』」 

4)社会資源ネットワーキング  

 行政が事務局となって民間支援団体とのネットワークづくりを推進する「京都府青少年の社会的ひきこもり支援ネットワーク連絡会議」           

5)社会体験機会の提供 

 府が行う支援活動や民間支援団体の活動に参加するボランティア人材を育成・委託する「ひきこもり支援サポーター」 

6)支援ボランティア養成 

 府が行う支援活動や民間支援団体の活動に参加するボランティア人材を育成、委託する「ひきこもり支援サポーター」 

 ひきこもりは放置すれば必ず、貧困に行き着きます。人間らしく生きる権利を保障するためにも、初期からの対策が長野県でも求められているはずです。不登校支援と若年者向け就労支援の継なぎとしてのひきこもり支援を充実させている京都府の施策に学んでいかなくてはとの思いを強く感じました。また、子育てを地域全体で支えていくインセンティブとなる(子育て家庭を企業、店舗が善意で応援し、行政は協賛企業を PRする)「きょうと子育て応援パスポート」事業も、地域の絆を強化する方針の一つとして注目に値するものと思います。(以上)  

 『自分というものをラベリングする作業」に慣れない人々の増加。所属の不確定さに戸惑う。昔は、だれそれの息子、娘、跡取りだから・・・と誰かがラベリングしてくれる。今は、どうしていいかわからない・・・大人も子どもも・・・。

ツꀀ

2008/9/3 水曜日浅川ダム模型実験に関する要望書・市井の論舌家来室!

ツꀀ

知事応接室にて

ツꀀ 9時30分より、知事応接室において「浅川の治水対策に関して水位・流量データの開示と専門家に依るダム模型実験の検証を求める要望書」を手渡した。共産党・あおぞらとの3会派連名による。また、8月28日の「震度6誤報」情報について、危機管理部と建設部砂防課より、「当時は、夏季休業に入っていたこと、9月1日より気象協会のサーバーを受け持つ部署では、4人体制から長野県のシステムを理解する人を増やし、8人体制で臨んで改善に努めている」との説明を受けた。会派として災害が増加傾向にある昨今、さらなる相互の緊密なる連携を県側に求めました。誤報とはいえ、実際ならどうか、良い教訓を与えてくれました。

 続いて、ジャズタクシーというブログを立ち上げている安保さんが来室、辛口論評はつとに有名。県営住宅の生活まわりの改善(機材を貸してもらえば、自分達でできる=0予算事業!5分の1の経費で済ますことが出来る、2年前は可能だったが・・・)や、穴あきダムに関して最初の穴あきダムである「益田川ダム」等の資料持参され、意見交換。一般市民がこれほどまでに、危惧している県政運営再生をトライアル信州に託す。  

 要望書全文を以下に、記します。ツꀀ

平成20年9月3日
長野県知事   村井 仁 様
長野県建設部長 北沢陽二郎様

日本共産党長野県会議員団代表 石坂千穂
トライアル信州代表 島田基正
あおぞら 北山早苗

浅川の治水対策に関して水位・流量データの開示と
専門家に依るダム模型実験の検証を求める要望書

 県は、治水専用ダム建設を含む浅川治水対策を進めようとされていますが、県民の貴重な税金が、これまでも、そしてこれからも使われることからして、正しい科学的知見に基づく治水対策を求め、以下の点について要望します。

1、浅川の治水対策に関して富竹水位観測所のデータ等を開示すること。
2、先に行われたダム模型実験について、複数の異なる立場の専門家に
よる検証を行うこと。

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<1について>
 県は平成15年から浅川中流域の富竹に水位観測所を設置し、観測してきました。これは、浅川の治水対策が、より正確な実測データにもとづいて行われるために必要であるとして、予算化され実施されてきたものです。
 これまで、浅川ではダム上流の北郷水位観測所と、千曲川からのバックウォーターの影響を受けている合流点付近でしか、水位の観測はなされてきませんでした。そこで、中流域の富竹に水位観測所が設けられたわけです。
 5年が経過した今、この富竹水位観測所で得られたデータを、県民に開示し、また検証することによって、あらためて、今行われている県の浅川治水対策の妥当性が問われるべきではないでしょうか。具体的に以下の点について要望します。 
(1)富竹水位観測所で観測が始まった平成15年から現在までの水位観測データのうち、それぞれの年の最大~5番目までの水位、その時の流量(計算により求められるはずです)と、それを発生させた時の、長野気象観測所と県飯綱観測所の日雨量(0時~から24時まで、及び、午前9時から翌日の午前9時まで)を、開示すること。また併せて、その時の北郷水位観測所の水位・流量データも開示すること。 
(2)富竹水位観測所での水位観測を継続して行うこと。本来、治水安全 度を求める場合には、できるだけ長期間の流量データが必要と言われるからです。

<2について>
 治水専用穴あきダムについては、専門家の学者の間でも、環境面への影響や、穴の閉塞の可能性等について、未だ意見が分かれています。
 国交省や推進派の学者が、穴あきダム(流水型ダム)の長所として謳っている「土砂を貯めない」ということが、長野県で実施したダム模型実験では、供給した穴の閉塞に影響があるとされた土砂のほぼ全量がダム上流に堆積したことで否定されました。
 それとも、これまでの論理を無視して、「穴が土砂で閉塞されない」という結論を導こうと、土砂が穴あきダムを通過しない条件のもとで実験が行われたために、このような結果になったのでしょうか。
 また、100年後の河床を対象に実験していましたが、これは、穴あきダム推進学者の「流水型ダムも完成直後はある程度の土砂が堆積するが、それ以降は洪水時に土砂が入れ替わって、次第に流入と流出のバランスがとれる状態に近づく」という論理に依るものでしょうか。それならば、そのバランスがとれた状態の100年後の河床に、今回の実験で土砂がほとんど残って堆積したことは、一層、不可解です。
 全国的にも完成したダムは益田川ダムだけであり、今回の浅川ダム模型実験において、このような穴あきダムへの疑問点を解明することが、重要ではないでしょうか。
 そこで、意見の異なる専門家を集めて、同時に浅川ダム模型実験を見学させ、公開のもとに意見交換をさせ、検証を行うよう要望します。

 以上、できるだけ速やかな情報開示及び、要望への回答をお願いします。   

 毎日新聞埼玉中央版に、「ダム撤去渓谷再生を」=観光資源化をめざす、というタイトル。熊本県が02年に老朽化などを理由に球磨川にある県営球磨川ダムの撤去方針(全国初)ところが今年6月、後任の知事は凍結。埼玉は県立長瀞玉淀自然公園内にある玉淀ダムにより、渓谷が水没していることから、市民団体が動いた。時代の先取り!         

2008/9/1 月曜日文教企業委員会現地視察

 不安定な天候が続きます。雨の降り方は異常を通り越しているようです。今日も、夕方から夜にかけて全県に注意報が出されました。文教企業委員会の現地視察、今井議員が参加。日程は以下のとうりです。 

< 文教企業委員会>の県内視察が開かれ、今井議員が参加した。
日 程
★9月1日(月)
 10:00~・長野県短期大学(長野市)
 11:15~・長野市立長野高等学校(長野市)
 13:30~・田中本家博物館(須坂市)
 15:30~・上田教育事務所(上田市)
★9月2日(火)
 9:20~・軽井沢高等学校(軽井沢町)
 11:20~・千曲市立埴生中学校(千曲市)
 13:15~・更科農業高等学校
       ・長野養護学校高等部更科分教室(長野市)
 14:30~・川中島水道管理事務所(長野市)

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