明日からお盆休みのところが多く、夏本番になりました。
11時より定例知事会見があり、田中知事を応援している県民の皆様も各地から集まり、感慨深げに会見に耳を傾けていました。
知事は淡々と会見を進められ、澤田副知事も知事の任期が満了する8月31日付けで退職される意向との事でした。既に青山出納長も辞職の意向を示されていますので、県庁内は大きく変わりそうです。
澤田副知事は通勤電車でお会いすることもあり、救急救命のオーソリティーとして培った医師としての卓越した御力と見識、敏速な行動力、判断力をお持ちで、県内の医師不足対策・ドクターヘリの導入運航,未来を見据えた信州新医療圏構想、少子化対策等の施策を短期間に次々と打ち出され、長野県の福祉・医療に対して安心感が定着しつつあったのにと残念です。
田中知事は、知事会見で、過半数の県民が選択した田中知事に頼らない自主自律の選択について感想を述べられました。又、支援されてきた県民の方の中には自ら挙手し、質問している方もいました。聴いていて、一県民の質問に対し丁寧に応える田中知事に今後県政を託す事ができないことを今更ながら残念に感じました。
今後の村井県政は、このような知事会見も、県民は入れない記者クラブのようになってしまうのか?一般の人は質問できなくなってしまうのか・・? 9月1日から、いろいろな事が注目されます。
又、午後から定例教育委員会が開かれ、今井議員が傍聴しました。
議事は下記の通りです。
議第1 職員の処分について
● 教育長報告事項
(1)高等学校改革プラン実施計画の進捗状況について
(2)自律学校高等部就業支援フェアについて
(3)平成17年度児童生徒の不登校の状況について
(4)平成17年度児童生徒のいじめの状況について
(5)平成17年度児童生徒の暴力行為の状況について
(6) 学校経営概要について
○小中学校編・ 高等学校編
● その他
平成18年7月豪雨災害について
青空が広がり、全国的に真夏日。各地で35度以上となり、いよいよ夏本番です。
通勤途上の駅で、大きなリュックを背負った人々や、県外から来たと思われる家族連れを多く見かけるようになりました。
今日の県庁内は、とても賑やか!夏休みを利用した県庁見学が催され、4000人近くの見学者で県庁内は活気にあふれています。
会場内は、様々な工夫が凝らされ、ゲームやなぞなぞ、夏休みの宿題相談、スケッチ、玄関前や中庭の会場には、牛や豚、ひよこ、ニワトリ、犬、ウサギ等々動物や昆虫、植物も登場、田中知事が子どもたちの質問に答える「記者会見」も行われ、皆大喜びでした。
瞳をキラキラさせ顔を輝かせて楽しそうにしている来訪者の対応に追われている職員の方々も大変忙しそうで、机上での仕事とは又違い、活き活きと見えました。
田中知事が子どもたちの質問に答える「記者会見」では、田中知事のサービス精神の表れでしょう、見事に子ども達に溶け込んで、子どもだからできる単刀直入な質問にもにこやかに答えていました。
村井県政になると無くなってしまうガラス張りの知事室の見学者も多く、議場も解放され、議長席に座って満足気な表情の小学生がとても可愛かったです。
日頃なかなか身近には感じられない県庁の様子が親子共々理解でき、素晴らしい企画だと感心しました。
村井県政になっても、このように一般の県民が親しみを持てるような県庁であって欲しいと思います。
任期満了に伴う長野県知事選挙は、村井仁氏が61万2000票余で当選、9月1日から新知事となられます。村井陣営の組織力の限りを尽くした結果が、長野県政に又新たな道をつくりました。
現職の田中康夫知事が獲得したのは、53万4229票。勝手連の方々のボランティアに支えられた短期間の選挙活動と、自律した県民が、「田中県政」を評価し得た票です。
一県民の私が【トライアルしなの】という職場を与えて頂いてから3年余、身近で県政を見聞きし、肌で感じてきて思うことは、今回の選挙はここ数年来報じられる報道により、県民が偏った田中知事像を描いてしまった事も、残念な結果に繋がってしまった大きな一因ではなかっかと感じられます。
報道では、議会を始めとした、対立構造を浮き彫りにしたニュース性のある一部分がことさらにクローズアップされ、知事の思いや、その前後や奥にある真実まではなかなか報道されていなかったと思います。良い事は殆んど報道される機会が少なかったと感じている私にとっては、「田中知事は絶対当選するよ。」とある方に嬉しい言葉を頂いた時、「隣近所のお年寄りと話していて感じる事は、新聞やテレビ等の報道でしか知事の情報を得られないので、真実の姿ではなく、ある一面で評価してしまっている人が多いので、選挙戦は厳しくなると思います。一人一人の県民益のために、未来の子ども達へ借金を残さず、美しい信州を守るためにも、組織のためではなく長野県の為に宜しくね。」と、その時応えましたが、結果は組織力の選挙にかなわず現実になってしまい本当に残念に思います。
しかしながら、島田県議はメールでも、「何の組織も無いのに良くこれだけの人が田中県政を評価してくれ、自分の意志と考えで投票してくれました。」と感謝を述べているように、知事の本日の知事会見の最後が、多くの方々に対する感謝の言葉であり、ご両親への感謝と労いの思いがあふれる言葉であったのが、聞いていた私にとっては、本当に嬉しく胸が熱くなりました。
内容は、選挙の結果に涙し号泣された田口哲男議員が田中知事へのメールで、(お父さんやお母さんのお顔がやっと解放されたな!という印象を感じ、なんだか私自身救われた気持ちになりました。)と書かれていた事に関してのコメントですが、知事会見の概要は次のような事です。
「もちろん両親も当選できなかったことは、心残りなんだろうと思いますけども、思えば、こういう独り身の人間ですから、夜遅くまで仕事をして帰り、夜中の2時くらいに寝て、4時か5時に起きて、朝、部屋で自分の仕事をしたり、そういう時に、ご飯の用意や、母がお弁当を作ってくれたりて、あるいは父が、朝、駅まで車で送ってくれる。お恥ずかしい話ですけども、私のズボンに、父が朝アイロンをかけてくれる。そういう、そしておそらく、皆さんが昼や夜に報じて下さる内容を見て、両親は常にこう、県民の一人として、本県の行く末を、私の為にではなくて案じてくれていたと思いますので、その両親を少し、9月1日以降、物理的にも精神的にも、楽にしてあげられることがあれば、こうした知事会見の場の最後に申し上げるべきことじゃないかもしれませんが、この多くの県民に支えられ、職員に支えられてきましたし、全国の方々に、全世界の方々に支えていただいたと思うけど、とりわけ私と一緒に暮らす、その2人の両親に少しほっとする時間を、近く与えることができるかな、できるとすれば、、少し嬉しいかなとは思っています。」と、述べられました。
私は、ご両親には、「トライアルしなの」の移動県議会や選挙会場等でお会いしたことがありますが、大変気さくな方で、温かい言葉をかけてくださり、素敵なご両親だと感じていました。
告示日当日、集中豪雨の災害対策で追われる中、昼休みの数分間を利用して長野選挙事務所で行った田中知事の第一声を、椅子に座りジッと祈るようにうつむき聞いていらしたお父様と、支援者に混じり下を向いてじっと聞いていらしたお母様のお姿がとても印象的で心打たれ、親心が熱く伝わってきて思わずカメラのシャッターを切りました。
親は有り難い存在で、幾つになっても子どもの幸せを願います。
当選を祈りながらも、田中知事の、日々の県政への取り組みの大変さ、大きな手術の後でも元気で頑張られてはいますが、健康に対する心配等、親としての気遣いが大変だったろうと推察し、ご両親に私からも感謝の言葉を捧げたいと思います。
「感謝の言葉」といえば、確たる選対がない中で、県内各地の勝手連の方々や、全国各地から来てくださったボランティアの方々が暑い炎天下、ビラ配りやポスター貼り・遊説カー等、この選挙だけに集まってきて力を合わせ支援してくださっている様子に本当に頭が下がり、深い感銘を覚えました。心から感謝があふれました。
9月から新しい村井県政が始まります。
私には、選挙期間中や当選後報道される中でも、又、長野JCが県民文化会館で行った候補者2人の合同演説会でも村井氏の「これからの長野県をこうしていきたい」という具体的な形は全然見えませんでした。
JCが企画してくださった両候補が並んでの演説(討論)会はそれぞれの思いを聞くために大変良い企画であり、このような機会をテレビの特集等で取り上げてくだされば県民はわかりやすいのにと思っていたところ、長野県知事選が全国的に注目されていたのでしょう、東京の全国ネットのテレビ局からは、お二人に出演依頼があり、田中知事はOKだったそうですが、村井氏は、一度は承諾したものの最終的にはお断りになられたとの事、日本を代表するお二人の討論の素晴らしさを全国に流してほしかったし、長野県民にそれぞれの政策・理念等の理解の場を与えて欲しかったと思い、残念でした。
新しい村井県政も一般県民の民意をくんだ県政にして欲しいと願います。
そして、決して県政が後戻りしないようにと願います。