会派日誌

2006/6/6 火曜日午後公共交通等調査特別委員会に島田議員出席 夜、上田・小県地域の住民有志でつくる「県政を考える信州上田庶民の会」が主催した「県政を考える会」に島田・今井両議員参加

午後1時30分から公共交通等調査特別委員会が開かれ、島田議員が出席しました。
夕方に近づくにつれ、雷が鳴り雨が激しく降ってきました。
上田では、6時30分から上田・小県地域の住民有志でつくる「県政を考える信州上田庶民の会」が主催した「県政を考える会」が中央公民館で開かれました。突然の雷雨にもかかわらず200余名が参加し、信州現代史研究所の新津新生氏の県政を歴史的に捉えた「戦後の長野県政と田中県政」についての講演と、田中知事による県政報告が行われました。

「全ては歴史的存在、誰もが歴史的存在、田中県政も歴史的存在」と位置づけた新津氏の講演は、戦後の長野県政を回顧しながら田中県政6年間の特徴を下記のように挙げていました。
1、知事室を県民ホール横へ移転し、文字通りガラス張り県政を始め、根回し行政を困難にした。
2.車座集会に代表されるように、知事が直接県民と対話する。
3.脱ダム宣言に代表されることは、
・行政をハードからソフトへの転換
・コンクリートに代表される今日の便利文明に対するアンチテーゼ
 ダムだけでなく、ビル・道路・河川の堤防・農業用水までコンクリート化
・自然保護の具体的取組み(林業・林産物消費への意欲的取り組み)
4.長野オリンピックの財政赤字による長野県の再建団体転落を防止する取り組み
  縲怩サの一つが県職員への給与削減
5.特権階級化している県教職員・県議会・市町村首長・大手マスコミ・企業トップたちと対決する姿勢。これにより総叩きになっている知事
以上の分析がなされ、項目ごとに所見を述べられていました。
最後に「今はどういう時代なのかー中央集権時代から地方分権・地方自治時代へー
今長野県民は、この知事を支援するのか、しないのか、全国が注目する選挙となる」と結ばれました。

続いて、田中知事の県政報告が行われ、「自主・自律・自己責任」の県政をわかりやすく紐解いていかれました。
一般県民は、県政を実生活の中で感じることはでき、新聞やテレビ等の報道では知りうることはできますが、実際どうなっているのか、詳しい現状を把握する事は、なかなかその機会が少ないと思いますし、説明されないと解らないと思います。
田中県政になってどのようなことが推進されてきているのか、知事の説明を、田中知事を支持している人だけではなく、「ノー」だと思う人たちにもじっくりと聞いて頂き、その上で県政に対する判断をしていただければ良いのにと、限られた場所で限られた人しか聞くことの出来ない現実を残念に思いました。
テレビ討論会でも良いですが、県政を改めて見直すチャンスが県民に与えられたら、県政に対する思いが確たるものになっていきそうな気もします。
本県は現時点においては、47都道府県で唯一5年連続で県債残高が減少し、残高ピークの平成12年度末16,336億円と比べて923億円も累積債務を減らしています。又、県債の発行を抑制し、プライマリーバランス(基礎的財政収支)を実質7年連続黒字化してきてはいますが、ワースト2位から這い上がってくるには、まだまだ苦しい状況にあります。田中知事が県職員と一丸となって財政改革を行わなければ、財政再建団体に陥っていたかもしれません。
知事が目指す、一人ひとりが自主自律、自己責任で考え行動する社会は、一人ひとりの県民が考え、行動することです。今までの6年間の県政は「ノー」だと思う県民の方は、どこが「ノー」なのか、その厳しい財源の中で、何をしていったら、どのような事ができるのか、それは今の県政と比較してベターなのか等、県民一人一人が、代替案的な意見・意志がはっきりしてくるように思います。
そうなった時、知事が知事会見等でおっしゃっているように、「どういう本県でありたいか」が見え、これからの4年間はどのような県政を望むのかがわかってくるような気がします。
大変勉強になった夜でした。

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