会派日誌

2006/6/14 水曜日三会派で開催した学習会「飯山の環境と農業を守る学習会」縲恃ム山堆肥センターの現状から縲怩ェ心打つ素晴らしい勉強会になりました

本日は、かねてから計画していた「飯山の環境と農業を守る学習会」と「現場視察」が飯山市で行なわれました。
「トライアルしなの」の両議員は都合で参加できない事から、過日、事前に現場視察を行ない、大変良い勉強をさせていただきました。
今日は、会派を代表して事務局が「日本共産党長野県議団」「あおぞら」に同行させていただき勉強させて頂くと共に、学習会では大きな感動を与えて頂きました。

初夏の青空のもと、若葉が輝く爽やかな日となった午後、上田市選出の高村県議と共産党県議団の局長さんの車に同情させていただき、飯山市へ向かいました。3時に「あおぞら」の北山議員・宮川議員・林議員と、視察のみ参加の永井議員、説明して下さる飯山市議さん等と合流し早速現場視察先へ向かいました。
「あおぞら」の議員さんたちは定例議会の一般質問でも飯山堆肥センターについて何度か取り上げ、真摯に取り組んできた問題だけに理解も深く、今回の勉強会も中心になってご苦労を頂きました。
山枯れの原因とも考えられる異常発生したカツラマルカイガラムシの被害状況も目の当たりにし、自然環境保護に対する新たな認識の必要性を強く感じました。
又、トライアルの視察でも見せていただいた、北海道越水町の湧水を利用し、豚舎から出る尿の処理を行う3層脱臭装置を視察し、地元JAの方から説明を頂きました。この装置は3層の池をつくり、池の中にモーターを利用して空気を送ると二週間から一ヶ月で完全に臭いがしない状態になるとの事。水の色は無臭になっても褐色を呈していましたが、その中をカエルが泳いでおり、堆肥等に混ぜると肥料として効果があるとのことでした。
その後、農業集落排水場を視察しましたが、EMBC化した臭いと汚泥が出ない施設には、本日も農家の方が、肥料用の水を汲みに、軽トラックで来ていました。特産のアスパラ等農作物の緑色が濃くなるとの事でした。リサイクル活用が充分果たされている状況を嬉しく思いました。

午後7時から9時30分頃まで「飯山の環境と農業を守る学習会」を開催しましたが、130名以上の熱心な参加者が意見交換等を行い、大変素晴らしい学習会になりました。
学習会の開催は、案内文にあるように、
「 ( 有) 飯山堆肥センターに対して指導を重ねている県は、昨年、肥料製造及び出荷停止の勧告を行うとともに、問題点については国に対して報告、要請等を行うなど厳しく対応しており、14年もの長きに渡って住民の皆様が悪臭や環境汚染などに苦しんできた問題の解決の方向性が見えてきました。
 一昨年から県は、飯山堆肥センターで都市下水道汚泥等を主な原料として製造された肥料の状況や、この肥料が施用された飯山国営農地の土壌などについて調査を行ってきました。その結果、同センターの肥料を施用した国営農地から高濃度の亜鉛や銅が検出されました。これは、農業生産のための施用とかけ離れた大量の汚泥発酵肥料が投入されていたためによるものと推測されます。
 また、昨年、安曇野市において山積みにされていた都市下水道汚泥発酵肥料が、県の指導により撤去された事例もあり、都市下水道汚泥発酵肥料の大量施用等による環境汚染は県内のみならず、日本各地で起こる可能性があります。飯山市民や広く県民の皆様と一緒に、議員もこの事例について学ぶなかで、廃棄物問題に対する正しい認識を持ち、廃棄物行政が住民の皆様の為に行われるようにしてまいりましょう」という趣旨で行い、内容は、総合司会を地元の女性と、あおぞらの北山議員が務められ、以下のプログラムに沿って行われました。

1.開会のあいさつ (あおぞら・宮川議員)
2.地域からの報告 4名 (環境関連・農業関連・市議会議員2名)
3.県議会からの報告 (あおぞら・林議員)
4.廃棄物条例について (日本共産党長野県議団・石坂議員)
5.「飯山堆肥センター問題の経過と現状」 (長野県生活環境部・出前講座)
6.参加された皆様との意見交換
7.閉会のあいさつ (日本共産党長野県議団・高村議員)

地域からの報告では、堆肥センターがある木島地区に住む女性が、涙ながらに訴えた堆肥センターが出来てからの辛い体験や悪臭等の被害状況。60歳を過ぎたらボランティア活動をという自分の人生の夢までが体調を崩し、かなわなくなってしまった現状を語られましたが、無念の思いが切々と伝わり、会場の多くの方々の涙を誘いました。
農業関連の報告として、トライアルで直接お伺いし農業に向かわれる情熱の確かさを感じさせていただいたY氏から、肥料づくりも自前で行い安全で安心な農産物の生産に努めている報告を頂きました。
先日お会いした、明るい笑顔が素敵な奥様と活き活きと働く若者達の顔が浮かび、”信州奥信濃の菜の花咲く高原でとれた野菜にたいする誇らしい自信が感じられました。
又、二人の市会議員さんからも、飯山堆肥センターができてからの苦節の経過を報告いただきました。又、かつて飯山市役所に勤務し、自ら堆肥センターの事業に関わってきた一人の議員さんからは、誤った行政を行った責任を背負い、解決へ向けて取り組む姿勢と強い意志が示されました。
県議会からは、林議員が様々な報告をして下さり、2月定例会での知事の議案説明におりこまれていた、「飯山堆肥センターの違法操業に対して県は厳しい姿勢で臨む」という決意文が紹介されました。又、共産党県議団の石坂議員からは、継続、棚上げになっている廃棄物条例についての経緯が報告されました。一般質問等の際にいつも感じる事ですが、石坂議員を始めとする共産党県議団の女性議員は、美しい声で歯切れの良い発言をされるので、とても解り易く、耳に心地よく残ります。
県の生活環境部からは、出前講座として堆肥センターの経過報告を頂きました。県の職員の方々も、遅い時間に遠方まで出向いて下さり大変だと思いますが、的確な説明を頂くと共に、直接県民の声に耳を傾けて下さる事は、行政として進める事業等にも必ず生きてくると思い、心から感謝の気持ちがあふれました。
意見交換では、田中県政になってから直接県民の声を知事はじめ職員が聞いてくれる体制になったことを大変感謝している発言がありました。
13年もの間、苦しんできた皆さんの意見にはそれぞれ重みが感じられ、大変素晴らしい学習会となりました。

2006/6/12 月曜日12日縲怩P3日 島田議員所属の商工生活環境委員会が東信地域現場視察 今井議員も地元議員として参加

本日から2日間、島田議員が所属する商工生活環境委員会の東信地域視察が行われます。
今井議員も地元議員という事で共に参加していると思います。
スケジュールは下記の通りです
★6月12日(月)
・佐久合同庁舎(佐久市)
   概況説明
   佐久地方事務所
    南佐久建設事務所
   佐久建設事務所
・コモンズによる野生鳥獣との共存の里づくり推進事業(佐久穂町)
・ため池等整備事業 舟ヶ沢地区(佐久市)
・?MSK 長野プラント(佐久市)
・マイクロストーン?(佐久市)
★6月13日(火)
・長野計器? 丸子電子機器工場(上田市)
・工科短期大学校(上田市)
・田園整備事業 上田青木地区 塩之入池(青木村)
・上田合同庁舎(上田市)
  概況説明
    上小地方事務所
   上田消費生活センター
   上田建設事務所

2006/6/10 土曜日立科町にて移動県政報告会開催

田植えが終わり美しい田園風景が広がる立科町で「トライアルしなの」移動県政報告会を、夜7時30分から立科町老人福祉センターにて開催しました。
3月の軽井沢に引き続き、今回も「トライアルしなの」の両議員に加え、他会派から、永井議員・田口議員が応援に駆けつけて下さると共に、地元の遠山町長も参加して下さり、大変内容のある県政報告会となりました。
農家の方々は既に忙しい時期となり、又、立科町商工会のゴルフ大会等の行事と重なり、出席者が心配されましたが、60余名の参加者があり、活発な意見交換もなされました。
開会等の挨拶の後、遠山町長の来賓としてのお言葉を頂き、地元議員である今井議員のパワフルな行動力を評価して下さいました。
田中県政については、かつては県へ陳情の際などは、部長に話を聞いてもらうためには、それ相当の手はずが必要で、なかなか行かれなかったが、現在は気軽に話を聞いていただける状況になり有り難いとの事。県政が身近になったと言うことだと思います。
4県議による県政報告がなされ、質疑応答の際、一人の県職員の方が「田中県政に加担する、しないという立場ではなく、又、県職員という立場ではなく、本日は一人の町民として、町の中で自分は何ができるのか、しなくてはいけないのか。そのために、県議たちはどのような考えをもっているのか。参加した一般の県民はどのような意見を持っているのかを直接聞くことで自分のできることが把握できるのではないかと思い、一県民として参加した。」という内容のご意見を頂きました。私は、大変嬉しく意見を聞かせて頂き、このように県の職員の方も、折に触れ、一般県民がどのような考えを持っているのか車座集会をはじめ、地元の集会等いろいろな機会に参加され、県民との対話の中から何かを感じ、真の県民益のために働いてくださる意識を強められることは、大変素晴らしいことだと思い、本日ご参加いただいた事に感謝すると共に深い感銘を覚えました。
9時過ぎまで行った県政報告会は、内容が充実しよい報告会となりました。遠路はるばる来て下さった永井県議・田口県議に心から感謝です。

2006/6/9 金曜日飯山視察から今は亡き糸川先生を想う

昨日の視察を終えて、島田議員の雑感を綴ったメールが届きましたので、一部ご紹介します。

昨日、飯山で「EMBC化」と言う素晴らしい生物分解による、農業集落排水事業処理場機能強化事業中の浄化センターを視察しました。
説明して下さった市の職員の一人は、信大繊維学部生物応用学科の中本教授の教え子でした。
浄化センターを2箇所見ましたが、臭気の差が甚だしく、臭気も殆んどなく汚泥も出ない浄化センターは、沼津の複合醗酵情報工学の高島博士の開発したものを使用し、あくまでEM菌とは違い、菌ではなく酵素を触媒とした生物浄化法を導入しているとの事でした。
処理された水は凄い力があり事業開始後数年で地元、県内各地から、毎日この水を貰いに来る人が増える一方と言うことでした。毎日県下各地から給水を受ける方達の名簿を見せていただきましたか、利用者が増え続けている様子が良くわかりました。
田、畑、植物の育成に汚水や大地の浄化、改良に、凄い成果を見せていると言う事でした。
しかし国、県、地元市町村は大手水処理メーカーの言いなりで動かないそうです。
このような状況は、私も20年以上前から、地元に小型でもっと良く、ずっと安い処理方法や技術があるのに導入せず、大型焼却炉、大型水処理施設を導入した事等で感じる事がありました。
この飯山の農業集落排水の浄化実態は「目からうろこ」の感がありました。
今は亡きロケット博士として有名な糸川英雄先生は生前、「島田君、21世紀は水の時代だ」と口癖のように仰っておられました。 又「水は生きている、記憶力がある、地球は水球だ」等と共に、「石油化学物質文明社会で、豊かさ便利さの恩恵を受けている現代人の一番の責任は、未来に生命力のある水を受け継いでやる事だ。」との事。
糸川先生は海や河川湖沼の水の状態や雨のメカニズムを探る為、クジラや微生物とコミニケーションする実験や研究を繰り返されていました。
「地球で一番最初の生物である微生物のミトコンドリアとコミニケーションする事こそ、 これからの地球の行方、人類の生き方が解るんだ。」と本気で言っておられました。
彼らに聞けば教えてくれる、彼らの棲みかである地球のあり方を、健康状態を、人間・動植物・大地・水、空気等、ミトコンドリアは地球の全ての所に住んでいる。
ミトコンドリアにとれば地球は生きている一つの生命体であり住まいです。
秋山宇宙飛行士も言っていました「地球はいのちー生命の塊竏窒ゥたまり」だったと。
糸川博士は「石油より水が大切な時代が間もなく来るよ。」と、何回も遺言の様に私に話してくださいました。

そんなことを思い出させてくれる飯山での視察でした。

2006/6/8 木曜日「トライアルしなの」会派で飯山市の環境視察へ

来たる6月14日に、「飯山の環境と農業を守るネットワーク」と長野県議会の「日本共産党長野県議団」「あおぞら」「トライルしなの」の三会派が、飯山市公民館において「飯山の環境と農業を守る学習会」を開催することとなりましたが、当日両県議に所用があり出席できないので、本日会派研修として、事前に現場を視察させて頂く事になりました。
島田議員は上田から直行、今井議員は県立図書館で会議があり途中から合流となることから、私は長野駅に出て、一人飯山線で飯山へ向かいました。
前回飯山へ行った時は1月で、豪雪被害の現場視察のためでしたので、車窓からは、雪に埋もれた家々の屋根が見え、一面雪に覆われた銀世界の風景でしたが、今日の景色は、緑の中に悠々とたおやかに流れる千曲川が美しく堪能しました。
飯山駅で、本日ご案内をいただける坪根市議と島田議員・秘書の出迎えを受け、早速車中で細かな説明をしていただきながら、現場へ向かい下記スケジュールにて順次視察しました。
・PM 2:30 縲鰀 3:30 JA湧水視察
・PM 3:54       今井議員飯山駅着
・PM 4:00 縲鰀 4:30 A氏宅にて懇談
・PM 4:30 縲鰀 5:00 山枯視察
・PM 5:00 縲鰀 5:30 国営農場視察
・PM 5:30 縲鰀 6:00 Y氏事務所にて懇談
・PM 5:30 縲鰀 6:30 常盤第一浄化センター・常盤第二浄化センター

長野県では、平成16年11月以来、有限会社飯山堆肥センターの肥料原料と生産肥料の状況、センターの肥料が施用された飯山国営農地の土壌及び飯山堆肥センター周辺の大気、水質の調査等を実施してきました。その結果、有限会社飯山堆肥センターの汚泥発酵肥料が施用された飯山国営農地のセンター関係者等の圃場から、極めて高濃度の亜鉛及び銅が検出された状況が、2月に公表されました。地域住民の県への直訴が実を結び、調査への道が開きましたが、飯山市の盆地特有の気象状況のせいか、周辺の山々やセンター周辺の樹木に、カツラマルカイガラムシの異常発生がおこり樹木枯れの被害がでました。センターが現在は稼動していないので、だいぶ修復してきたものの山枯れは見た目にもはっきりとわかりました。但し、調査報告では、センターとの因果関係は不明との事だそうです。
センター周辺に住んでいらっしゃるAさんのお宅を訪ね、いろいろお話を伺いました。Aさんは、センターができてから14年間も強い臭気に悩まされ、現在難病の膠原病と診断され不自由な御身体で切々と今までの体験を話してくださいました。田中知事になって話を聞いてもらえ、県が調査に入ってくださったお陰で、センターが稼動できなくなり、そのお陰で、又、家の周りの木々も元気になり、鳥やトンボ,蝶などが里山へ戻ってきた事が本当に嬉しくて、身体の調子は悪く辛いけれど、自然が活きかえってきたことはどんなにか救われた思いになり心から感謝しているとの事でした。
国営農場のふもとで農業を営みながら肥料を作っておられるY氏をお尋ねし、農業に対する熱い思いを聞かせていただきました。飯山市の「菜の花祭り」を何人かで企画実行し、飯山市の立派な観光資源とした「心意気」が感じられる素晴らしい方でした。農場に働く若者達の明るく輝く表情が印象的でした。
国営農場の奥は、まだ残雪があり、豪雪で倒れた木が痛々しく横たわっていました。
国営農場には、現在は飯山市特産のアスパラが植えられていました。
平成4年3月に常盤第一地区が2基目として供用開始し完成となった集落排水施設事業の常盤第一浄化センターと第二浄化センターを視察し、臭気の余りに違う状況がわかりました。EMBC―BIO工法により処理してある方は、汚泥も臭いも分解焼失し透明度も高い水処理ができ、その水は農家の方々が液肥として利用しており,農作物へ効果をあげているとの事でした。
大変有意義な研修となりました。ご案内や説明をいただいた坪根市議さんや、市の職員Aさん・Y氏に心から感謝です。

2006/6/7 水曜日各派代表会と知事懇談会が行われ島田代表が出席。 「信州・長野県の確かな未来のために」田中知事と共に歩んで生きたい各地の勝手連の方達が記者会見

本日9時30分から各派代表会が開かれ、地方自治法の一部改正等につき協議しました。その後、定例の知事懇談会が行われました。
午後1時から「信州・長野県の確かな未来のために」田中知事と共に歩んでいきたい県内各地16の勝手連の方々が「信州勝手連ネットワーク」を結成し、8月の知事選に田中知事を支持する表明を合同記者会見で行いました。
「2期6年間にわたり多くの改革を行い、県は確かな未来に向け一歩一歩、歩み続けている」と評価し、「40年余にわたる暗黒の県政の末にようやく得ることができた田中康夫知事とともに、より良い信州・長野県のために、もっともっと先まで歩んでいきましょう」と呼び掛け文は結んでいます。
又、勝手連の方々は田中知事の立候補は望んでいるが、出馬に関しては「知事が考え、決め、行動すること。私たちからこうすべきだと言うつもりはない」と述べ、自主・自律・自己責任の姿勢でそれぞれが望むことを表明されておられました。
毎日報道される知事選挙への動きは、投票日まで2ヶ月となった現在、日々激しさを増してきているように感じます。各政党の動き、県議会の動き、勝手連の動き等、これから注目されるところです。
先程のニュースで、ある方が、「知事は政党色を持つ人が望ましい」と発言されていましたが、一般県民はそのような事を望んでいるのかな縲怐Hと、ふと考えさせられました。

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