会派日誌

2005/2/15 火曜日明日から2月定例議会始まる 本日も「トライアルしなの」は勉強会

午前中は、教育委員会から予算案説明を受け、理解を深めました。
午後からは、人事再編に関する勉強を行い、行政システム改革チームより説明を受けました。
明日から議会が始まるので、いつも議会中専任でお手伝いをして頂いていた県職員の藤本さんが登庁されました。今議会から「トライアルしなの」の人数が減ってしまったので、藤本さんは3会派を兼務する事になってしまいました。今まで力をあわせ議会中過ごし、本当に良くやって下さり感謝していましたので残念ですが、明日から頑張ります。

2005/2/14 月曜日今週から2月定例議会始まる  「トライアルしなの」は今日も勉強会

いよいよ今週の水曜日16日が、2月定例会の開会日となり、2月16日縲怩R月24日までの長い議会が始まります。
本日は、総務委員会の閉会中審査が開かれ、田中知事の後援会幹部が下水道維持管理の入札で、県内業者を優先させるよう働きかけた「働きかけた会合の記録文書」問題について、当時の経営戦略局幹部と当時の下水道課長が参考人として呼ばれ、午前中から夕方まで長時間にわたり集中審議がなされました。
「トライアルしなの」では、2月定例議会に備え、午前中に住宅部、午後は土木部より予算について説明を受け、質疑応答、意見交換を行い理解を深めました。
2月定例会は、どのような展開になるのでしょうか?泥沼のような展開になっていくのでしょうか?県議会では真の県民益を優先したレベルの高い議論の展開を望みます。

2005/2/13 日曜日惜別 山口村   長野県の県境が本日変わりました

木曽郡山口村は、13日午前零時をもって、岐阜県中津川市に編入合併され、46年ぶりに長野県の県境が変わりました。
文豪島崎藤村がこよなく愛した信州山口村は、明治時代から続いた123年の歴史の幕を閉じる事となりました。長野県民として、本当に残念な思いがあふれます。
閉村式の日、テレビで報じられた閉村式の様子を見た我が家の母は、知事さんのご挨拶が、無駄な言葉もなく、しみじみと聴く人の心にしみいるような口調で本当に良かった。村長さんに深々と頭を垂れて無言のご挨拶をし立ち去るときの様子は、複雑な思いと無念の思いが身体全体に表れていたとの事。その知事が乗る車に「知事さん、有難う!」と駆け寄って行った女性に対し、窓をスーッと下ろし、知事が潤んだ目で頭を下げた様子は、ドラマを見ているような感動的な場面で、心が打たれた。村長の言葉に返事をしなかったことを非難するような報道だったので、思わず駆け寄って御礼の言葉をかけてくれた人がいたということは知事さんも嬉しかったと思うし、知事を応援している人にとっては救われた思いがした。と何度も何度も私にその時の様子を報告してくれました。母の話から、私もその場面が目に浮かび「田中知事、本当にご苦労様でした」と心から労いの言葉をかけたい衝動に駆られました。
ある県民の方から、という意見が寄せられましが、私の近所でも特に高齢な方達は、山口村に馬籠宿や藤村記念館があるという事も解らなかったようで、後になって「えっーそうなの。もったいない」等と言っておりましたので、長野県民は今回の越県合併にあまり関心がなく、理解していない方が多かったように思われます。

今井県議は、12日「夜明け前」から自宅を出、山口村へ入りました。山口村の人々がつどった郵便局・駐在所・役場・農協・小中学校や道祖神・神社・馬籠宿へも足を運び最後のお別れをすると共に、各所へ御礼の気持と県議会議員として長野県に残せなかったお詫びの思いで村内を静かにまわりました。山口駐在所は既に長野県警が引き上げて無人となっており、斜め前の山口郵便局は管轄が東海局に変わるため多くの人が残務処理におわれていたとの事。夜は、信州最後の日を、信州へ残りたかった方々と共に惜別の思いで過ごしたそうです。
今井県議は、山口村の合併問題がまだあまり注目されていない頃から山口村の皆様の意見を聞き、何十回となく山口村へ足を運び理解し、越県合併を反対してきましたので、感慨もひとしおだったと思われます。今回の合併に関しては、村民の方達と何度も涙を流したり憤ったりしながら、議場では何度も一般質問の際、反対を訴えてきましたので、一時は脱力感で立ち上がれない想いだったそうです。
残念な思いが募りますが、山口村は本日より、信州長野県から岐阜県へ移りました。
当日、信州へ残りたかった皆様は、万感込めて、の【 椰子の実(島崎藤村作詞・ 大中寅二作曲)】の歌を皆で歌ったそうです。

  名も知らぬ遠き島より
  流れ寄る椰子の実一つ
  故郷の岸をはなれて
  なれはそも波にいく月
  
         もとの樹は 生いや茂れる
         枝はなお かげをやなせる
         われもまた なぎさを枕
         ひとり身の うき寝の旅ぞ
  
    実をとりて 胸にあつれば
    新たなり 流離のうれい
    海の日の 沈むを見れば
    たぎり落つ 異郷の涙
  
            思いやる八重の汐々
            いずれの日にか国に帰らん
  
  「椰子の実」は島崎藤村の詩集『落梅集』に収められています。昭和11年国民歌謡の一つとして、山田耕筰門下の大中寅二が作曲してから広く愛唱されています。

2005/2/10 木曜日本日午後より、17年度当初予算案勉強会と団会議開催   

本日は午後から、2月定例会に備え、17年度当初予算案勉強会を行いました。財政改革チームと、危機管理室よりそれぞれ説明を頂き、質疑応答、意見交換をさせて頂きました。
長野県の財政は大変厳しく予算だても大変だと思いますが、県は県債発行の抑制に努める方針にそい、全国でも長野県だけが平成14年から15年にかけて県債残高を減少させたとの事、引き続き財政改革に努め、17年度当初予算案においても「過去を溶かし、現在(いま)を育み、未来(あす)を創る」の精神で、身近な社会資本や森林の整備、福祉、医療、教育の充実や安全で快適な生活環境の整備などの施策を重点的に展開する予算編成との事です。
また、【コモンズからはじまる信州ルネッサンス革命】を更に推進するため、施策方針に沿い部局の枠を超えた横断的な施策を展開する方針との事、これらに対して2月定例議会での議論が白熱しそうです。

2005/2/8 火曜日信州人として寂しさと無念さのこる山口村閉村式。  長野県2005年度当初予算案発表 総額は8530億円  夕方より上田にて団会議開催

岐阜県の中津川市と13日からの合併が決まった木曽郡山口村の閉村式が、本日行われました。
式には田中知事・宮澤敏文県会総務委員長(総務委員長としてではなく個人として出席?・議員提案した長野県議会からは議長も副議長も出席しないとの事ですが?)を始めとし村内・村外等から約250人が出席し行われ、最後は全員で「信濃の国」を歌って別れを告げたとの事です。
「信州の宝」であった山口村は、村民の約60%の民意を尊重して提出された長野県議会の議員提案が基となり「美濃」へ移ります。何と、寂しい事でしょう!何と残念な事でしょう!と、一般県民の私は思います。
「信州の木曽」として育まれた、歴史や文化を絶やすことなく今後も頑張って欲しいと思う反面、岐阜県になってしまった木曽の馬籠地域が私の心の中では輝きを失い、一気に色あせていくような空虚感を覚えます。
合併賛成派の方達も、反対派の方達も胸中複雑な思いを抱く中での閉村式。田中知事のメッセージに込められた心の葛藤・苦悩を感じることが出来るのは何人いるのでしょうか?

信州・長野県の一員であった山口村に暮らす人々と風土が、県境を越えて美濃・岐阜県へと移管される日が近付いて参りました。
 南木曽町と山口村の皆さんを対象に車座集会を開催した3年前、私が初めて馬籠の地を訪れたのは小学生の時分だった、とお話ししたかと思います。両親と妹と共に妻籠から鬱蒼とした森林の峠道を歩き、馬籠に到着した私は、遠く濃尾平野へと連なる美濃・岐阜県側の大地を眺め、木曽は山の中に在るのだ、と子供心に改めて鮮烈な印象を受けた記憶が蘇ります。未だボンネットバスが走っていた往時の出来事です。
 星霜を経て私は、信州・長野県の地勢と県勢が今後、大きく変貌していくであろう萌芽とも呼ぶべき「越県」合併問題に県知事として立ち会う数奇さを、ここ数ヶ月に亘って自身の中で反芻し続けてきました。
 日本列島の背骨に位置し、数多の水源を擁する信州・長野県は、それぞれに異なる風土と歴史の下、同じく少なからず異なる気質の県民が暮らしています。
然し乍ら、県歌「信濃の国」を唱和する際には、そうした様々な風土と歴史と気質の違いを乗り越えて、恰もフランス国民が国歌「ラ・マルセイエーズ」に愛着を抱くが如く、県民は心を重ね合わせるのです。正に、信州・長野県に暮らす私達にとっての精神的支柱として。
 而して、信州人にとってのもう一つの精神的支柱は疑いなく、文豪・島崎藤村でありましょう。であればこそ、戦後の混乱期にも拘らず、全県下から藤村記念館建設の為の浄財が寄せられたのです。彼が生まれ育った馬籠も、その意味に於いては信州人の精神的支柱と言えます。
 220万県民に奉仕する長野県知事としての私は就任以来、心優しき目線を少数者や弱き者に対して向けるサーヴァント・リーダーたれ、と自身に課してきました。
全国4番目の広さを擁し、8県と接する信州・長野県の各地で、今この瞬間も学び、働き、暮らす人々、別けても、山間や県境の地に生活する県民の皆さんと、引き続き、私は歩んで参ります。願わくは、山口村に生まれ育ち、或いは移り暮らしておられる方々が今後も、信州人としての自分を顧みる瞬間を時として抱かれます事を。
以上、木曽郡山口村の閉村に当たり、信州・長野県知事としての感懐を申し述べました。どうも有り難う御座います。

                               信州・長野県知事 田 中 康 夫

又、本日10時縲怩P0時30分に行われた知事会県で、長野県の2005年度一般会計当初予算案が発表されました。総額は8530億円で、今年度当初に比べて226億円減り、4年連続の対前年比減予算案となりました。「信州モデル創造枠」事業費109億円は、知事の目指す心優しき目線を少数者や弱き者に対して向ける福祉・環境・教育分野の事業費として予算化されました。
「トライアルしなの」では、各部より説明を頂き、2月定例会までに予算に関する研修を重ねる予定です。
本日は、午後4時から上田にて団会議を開催し、予算関連・2月定例会一般質問・今後の政務調査活動・会派の体制等につき協議しました。 

2005/2/7 月曜日県教育委員会の定例会と高校改革プラン検討委員会開催   上小地域では「こんにちは県議会です」開催

本日は、県庁で、午前中に県教育委員会定例会、午後3時から高校改革プラン検討委員会が開かれ、今井議員が傍聴の為登庁しました。
高校改革プラン検討委員会では、3月末までにまとめる最終報告に、現在の89高校から減らした「将来の県立高校の総数」を盛り込む方針を決めました。将来の県立高校の総数を示すことの是非について検討する中で、7委員のうち「統廃合もやむなし」等の賛成が6委員、「高校の魅力つくりを考えるよりも先に、数合わせの議論が優先される」と反対した委員は1委員との事でした。

又、島田議員の地元である上小地域では、上田合同庁舎講堂で午後2時から、第五回「こんにちは県議会です」が開催されました。
この「こんにちは県議会です」は、長野県議会が主催し、正副議長と地元選出議員が懇談する形で県内各地で開催しており、今回は上小地域での開催となりました。
「トライアルしなの」でも、会派として、県内各地で既に17回も移動県議会報告会を開催しましたが、県民の皆様から直接の意見を聞くことが出来大変有意義な機会となります。
本日開催された「こんにちは県議会です」は、上小地域県議会議員グループ(上田市選出の3議員と上小選出の2議員)が主管しての開催で、テーマは、「女(ひと)と男(ひと)みんなでつくろう明るい地域」というもの。皆でつくりあげる地域の在り方について、意見発表などを頂いた後、上小地域の状況や課題について正副議長・地元議員と参加者が忌憚のない意見交換を行いながら懇談するという内容。
県会側からは、古田議長、宮澤副議長と上田市・上小地域選出の6議員が出席し、住民参加者は180名近くと大変盛況で、参加者のうち女性が半数以上を占め、男女共同参画について・農業活性化策に対する支援や交通渋滞問題の早期解消等活発な意見発表や質問がなされたそうです。

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