会派日誌

2004/9/15 水曜日今週も忙しい各県議 本日『トライアルしなの』は研修会と団会議  田中知事山口村の合併議案9月定例会の22日提案見送り

 黄金色に色づき始めた稲田の畦に、初秋の風に揺れる可憐なコスモスの花が美しい今日この頃、飛びかうトンボの銀色に光る羽が信州の秋の訪れを告げています。
 今週は、月曜日から総務警察委員会の現場調査があり木内県議が参加。トライアル議員は、地元議員という事で随所で参加し、14日(火)は、長野合同庁舎で解散になったことから、午後から木内県議・田中県議が登庁されました。午前中は、今井県議が図書館大会があり長野へこられ、控室へお寄りになりました。全議員パワー全開で頑張っています。

本日15日は、『敬老の日』として親しまれておりましたが、近年第三日曜日の翌日が『敬老の日』と決まり、今年は20日になります。『成人の日』10月10日の『体育の日』等、日付で祝日が決まっていた時の方がその日の意義が強く感じられた様な気もしますが、連休になるほうがやはり都合が良いのでしょうか?
『トライアルしなの』では、午前10時縲恍c会議を行い、10時半から高山危機管理室長より長野県の危機管理状況・救急医療体制等に付き説明を頂き、研修をさせて頂きました。
団会議での協議事項は、広報誌発行についての検討・9月定例会の一般質問等について検討すると共に、定例議会前に【白骨温泉】のその後について現状把握のため現地視察する事とし、視察事項・スケジュールについて予定を立てました。
 又、11時30分から各派代表者会議があり、島田代表が出席し、午後は、1時30分から議会運営委員会があり,田中議員が出席しました。
議会運営委員会開会後まもなく突然休憩が入り田中県議が戻られ驚きましたが、知事が今まで9月議会へ議案提出をし、県議会での【深い議論】【慎重な判断】を求めると記者会見で意思表示されていた木曽郡山口村と岐阜県中津川市の合併問題について、9月県会初日の22日への議案提出は見送ると表明された事により、県側に説明を求めるための休憩という事が判明。議会運営委員会では、戸惑いと憤りが噴出したとの事です。
この越県合併問題は、本当に「何を良し」とするのか、長野県にとっては大きな歴史的な意味を持つ地であるだけに難しく深い問題です。
【山口村の民意を尊重】した上で、田中知事も深く悩み、県議会の重鎮と青山出納長とも話し合いの場を持ち【県民議論の高まり】を期待し、県民議論を経て提出時期を判断するという結論を導き出されたようですが、9月定例会では又、大きな論議を呼びそうです。
山口村の合併賛成派の加藤村長は合併ありきを強く打ち出されておられ、住民意向調査でも有効票の62.7%が越県賛成である現状を踏まえ、山口村で移動県議会を開催させていただいた時の村の緊迫感を思い出しながら、今後の行方を注目したいと思います。
合併すれば地図の形も変わってしまう長野県としては、本当に大きな問題です。
長野県民の皆様は、どう考えられますか?又、岐阜県や県外の方はどう感じられますか?

2004/9/7 火曜日大型台風18号 各地で暴風猛威 ! 『トライアルしなの』は研修会と団会議

大型で強い台風が九州全域や中四国地方を風速25メートルの暴風圏内に巻き込み、最大瞬間風速60メートル以上を記録したところもあります。安芸の宮島の厳島神社も高波を受けていた国宝の左楽房が倒壊。各地で海に陸に大きな被害が出ました。県内でも強風が吹き荒れ倒木等がでました。
 今年の日本は、集中豪雨・台風・地震・爆発と大きな自然災害が次から次へと続き、本当に地球がどうにかなってしまう前ぶれではないかと不安になるほどの自然現象が続きます。
自然災害だけではなく、世界各地で戦争やテロで、人が人を殺す恐ろしい現象が続きます。多くの犠牲者を出したロシアでの学校人質事件は目を覆いたくなる悲惨な凶暴な事件です。人間としての心を失った行動、何故このような子供までを犠牲にしなくてはならない事件が次々とおきるのでしょうか? 
世界平和のため、人間としての尊厳を失わない世の中であってほしいです。
 
 本日『トライアルしなの』は、午後1時から研修会と団会議を行ないました。
 研修会は、県企業局から「ガス事業継承会社設立に関する評価報告」と「民営化に関する今後のスケジュール」「ガス事業継承会社の概要」についてです。
又、「松塩水道用水管理事務所本山浄水場の汚泥排出事案」についての調査結果を報告して頂き、再発防止対策についてもそれぞれ担当者から説明をしていただきました。その後、意見交換をさせて頂き、理解を深めることが出来ました。
 その後の団会議は、「9月定例県議会」に備え、様々な政務調査活動を通じて得た情報を基に検討し、「県政全般」についてや「会報発行」等について議論しました。
 
 明日8日(水曜日)縲怩P0日(金曜日)までは、土木住宅委員会が北海道へ県外視察に出ます。台風の影響で飛行機が心配です。又、同日、文教企業委員会は南信地区の視察です。両視察とも台風の影響がなければよいと思います。
来週の13日(月曜日)縲怩P4日(火曜日)は総務警察委員会の東北信地区の視察。15日(水曜日)は午後から議会運営委員会が開催されますので、『トライアルしなの』では、10時から団会議を行ないます。翌日の16日は、総務警察委員会が開催され、翌週の22日(水曜日)からは定例議会が開会となります。
何かと慌しい時期ですが、9月定例会が県民益のための充実した良い議会になるよう、頑張ってほしいです。

2004/9/6 月曜日山口村の合併に関して、皆様はどう考えますか? 今井議員が住民有志や他会派議員と知事に申し入れ書提出

 本日は、各派代表者会議があり9月定例会へ向かって始動が始まりました。9月定例会での議案提出も数多く、白熱した議論が展開されると思われます。

 又、本日は今井県議が、山根弁護士・田口県議・永井県議・庄司山口村村議・小諸市の佐藤さん(主婦)会社役員の濱さんとの計7名の連名で【越県合併の山口村の合併に関し、関連議案を9月定例会に提出しないよう】知事に申し入れ書を提出しました。山口村からも、30余名の方々が陳情にみえられました。
山口村は、長野県民がその存在を誇りとしてきた島崎藤村の〈夜明け前〉の舞台であることから、岐阜県の中津川市に吸収合併されてしまうことは、信州木曽馬籠宿の消滅に他ならず、全長野県民のアイデンティティを破壊するものであるとし、歴史の上で重要な意義を持つ山口村の合併は、長野県の歴史を破壊・抹殺することである。信州・長野県にいつまでも残りたい、離れたくないと思っている山口村の村民も数多く、(信州木曽路山口村の会)では、『山口村の老人クラブ等の集会では、『信濃の国』を大合唱し、信州・長野県への思慕を深め合い締めくくるのが例になっている。もしも、山口村の今回の、岐阜県中津川市への越県合併(来年2月13日)を防ぐことが出来なければ、山口村村民は再び還る事のない生命を失ったにも等しい嘆きを、未来永劫に及んで悔やむ痛恨の傷として歴史に消えることなく刻まれる。今回の合併申請により、木曽郡山口村は永遠に信州・長野県から消え去る道に立った。何卒、我々の窮状と苦境を深くご賢察下さり、山口村と山口村住民を是非ともお救い下さいますようご高配を賜ることをせつにせつに懇願申し上げる次第です』というような内容で訴えられています。
地方自治法第7条1項で『市町村の廃置分合又は市町村の境界変更は、関係市町村の申請に基づき、都道府県知事が該当都道府県の議会の議決を経てこれを定め、直ちにその旨を総理大臣に届けなければならない』と定められているところから、知事に、全長野県民の尊厳と利益のため越県合併の申請を議案とすべきではないとの申し入れに至ったという事です。
 知事は、2月の村民意向調査では合併賛成が反対を上回り、「山口村の民主主義にのっとった手続きは否定できない」との見解を示しておられ、議案として提出する意向を示した上で、各派代表者懇談会でも、議会側に『深い論議』を要請しました。
『トライアルしなの』では、以前山口村で移動県議会を開かせて頂いた事がありますが、その時に感じた事は、確かに長野県のテレビが入らない等生活圏と地形的には岐阜県側にあるといってよい現状にあると思いました。しかし、長野県にとっては、大きな深い意義を持つ村であり、岐阜県に行ってしまうのは何とも残念!という思いも強くあります。
知事のご発言から、合併関連議案は提出される方向ですが、「県民・県議会に、わがふるさとの問題としたきちんと考えてほしい」との知事の意向を尊重し、県会の9月定例会では慎重に議論を重ねてほしいです。
 一県民の立場で私の感想を書かせて頂くと、山口村が困難な自律の道を歩むには、山口村の村長さんを始め議会、村の職員の方々の多くが合併ありきの考えを示されているので、余程卓越した指導者がいない限り、合併推進派の方が多い現状を捉えると自律したあとの村政運営が大変厳しく、難しいのではないかと感じられた事です。
しかし、私が、山口村の村民の方々に自覚してほしいと望む事は、山口村はとしては存在価値が高く、長野県民にとっては《心のふるさと》のように感じられる村ですが、中津川市に合併後は、岐阜県民は長野県民ほど意識の中で山口村を評価していないのではないかと感じられる事。
岐阜県で合併問題について研修させて頂いた時にお話を伺う中で、戦国時代からの長い歴史・他県との行き来が当然の生活や地形的な中で培われた意識の中で、合併に関しての考えが、山や谷で寸断されている長野県で生活してきた長野県民とは感覚的に随分差があると感じたことです。
岐阜県民の意識の中では、山口村は、県内で続々と合併される市町村の中で、県境の一つの合併として捉えられているだけで、一つの村が長野県から岐阜県にくるだけといった現実だけを捉え、余り重要な意義を感じていないと思われますが、岐阜県民の方々のお考えは如何でしょうか?
 ここで長野県民一人一人が問題意識を持って考えた場合、どちらに結論がいくのでしょうか?そこに住む山口村の方々は、無論慎重に考え結論を出されたとは思いますが、9月県議会で結論が出る前に、もう一度それぞれのお立場で考えられる事も大切だと思います。
岐阜県に行ってしまったらもう長野県人ではなくなるのですから・・・・・

2004/9/3 金曜日浅間山噴火! 9月1日縲怩Q日 東信地区現地視察調査実施

9月1日『トライアルしなの』は、県議会『県民協働ネット』(5議員)と無所属の小原議員が実施する東信地区現地調査に同行。朝8時30分にバスが議員公舎前を、出発しました。
台風一過ぬけるような青空とまではいかなくても雨が上がり、下記の日程で現地視察が行なわれました。
視察箇所も多いうえ、さすがに10名以上の視察となると、様々な角度からの質問や問題提起ができ、大変有意義な視察となりました。
 夕食時に浅間山噴火の報が入り、地元選出議員の今井県議はとりわけ被害状況を心配し、あちこち連絡をいれ情報収集に努めておりました。
 翌朝は雨となりましたが、浅間山の噴火により急遽軽井沢町役場を訪問、町長さんより噴火状況・被害状況ををお聞きしました。又、町政についても意見交換をさせて頂きました。
長野県と群馬県境に位置する浅間山(2568m)の噴火は、1日午後8時2分頃、噴火に伴い大きな爆発音と空振が観測され、噴石が山の中腹の広範囲で確認されたとの事、テレビで報じられた画面では赤い炎のようなものが映し出されていましたが、人命に関わるような大きな被害が出ずに安堵しました。
降灰は群馬県側のほうが多く、遠くは福島県でも確認されたとの事ですが、ニュースで報じられてから既に宿泊関係にキャンセルが出たり、キャベツ等に被害が出ており大変です。

★9月1日(水)
 ?御代田町役場訪問 
  〈内容〉
   ・土屋町長と町政について意見交換

 ?佐久浅間農協小沼支所訪問(御代田町)
  〈内容〉
   ・野菜加工センター視察
     レタスをカット、洗浄し、パッキングして出荷する野菜加工工場見学。
     レタスからジュースを作るジュースセンター見学。
     レタス・キャベツの残渣(さ)から炭を作るリサイクルプラント見学

 ?佐久浅間農協伍賀支所訪問(御代田町) 
  〈内容〉
   ・予冷庫見学
     (レタスなどの出荷調整をするための予冷庫見学)
   ・雹害のその後の状況と平成15年度の販売実績調査

 ?立科町商工会訪問 
   ・遠山町長と意見交換 
    (県の進める商工施策の現状と課題について意見交換)
   ・異業種交流会の取り組みを調査 
    (異業種交流により介護シャワー製作の取り組みについて説明を受け、実物を見る)
   ・地場産品の販路拡大について
   (建設業者の農業参入や地場産品を使った商品開発と販路拡大について説明を受け、試食)

 ?地域校である望月高校訪問
  〈内容〉
   ・吉田校長と意見交換
    今年度から導入された「進学」「福祉」「ビジネス」「体育」のコース制について等、高校の概要と取り組みについて説明を受ける。
    その後意見交換

 ?大沢酒造訪問(望月町) 
  〈内容〉
   ・街づくりに貢献している資料館・美術館について説明を受け見学

 ?望月町役場訪問 
  〈内容〉
   ・地域高校の存続等について意見交換
   (竹花町長や町議会、町教育委員会、望月高校同窓会、PTA関係者の皆さんと意見交換)
 
★9月2日(木)
 ?軽井沢町役場訪問 
 〈内容〉
  ・佐藤町長と意見交換
   (浅間山の噴火による軽井沢町の取り組みついて)
 
 ?イー・ステージ株式会社訪問(小諸市) 
 〈内容〉
  ・廃棄物処理施設調査
   (会社概要について説明を受けたあと、カレット・粉砕施設、環境計量分析室、乾電池破砕選別施設や最終処分場を視察)

 ?しなの鉄道株式会社訪問(上田市) 
 〈内容〉
  ・しなの鉄道の経営状況・再建施策について意見交換
   (井上社長はじめ幹部から概要や輸送人員推移、損益推移、経営目標、減損会計の導入について説明を受けた
    県の支援策等について意見交換)

 

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